2015.10.02更新

眼瞼下垂症手術を専門として、数々の手術を手掛けてきました。
外科医のバックボーンは、症例数、つまり、手術件数であり、それは、
全ての外科医の共通認識だと思います。
正確に数えたことがありませんが、私は、軽く3000件以上の眼瞼下垂症手術を手掛けてきました。

師である 故 二木 裕(にき ゆたか)先生のお言葉である「瞼は難しい!!」という言葉を胸に
一件、一件、全力で行っております。そのかいもあり、今では自信を持って、手術ができるレベルになったと思っております。しかしながら、他院の修正については、本当に難しいものがあり、尻込みをしてしまいうことも・・・・・。

今回は、先日、手術をさせて頂いた方の件について、お話を致したいと思います。
主治医を変える・・・そういう選択をされる場合、その理由として主治医への不信感が一番の原因です。
私も、全ての手術が修正手術をする必要のない結果を保証することはできませんが、その患者さんの場合、
とある眼瞼下垂症専門病院で、6度にわたり手術を受け、満足な結果が得られず、7度目の手術を当院で
行いたいということでご相談を受けました。
同施設で6度にわたる手術・・・・というお話を聞き、最初、その手術を手掛けられたドクターの精神力に驚きました。
正直、私自身、同じ方に6度も手術を行ったことはありませんし、たった一回目の修正手術でさえ、
初回手術に比べると、遥かに緊張します。それは、結果を求められる患者さんからの期待が大きくなるからです。それを7度行おうとすること自体が、驚愕に値します。

また、修正手術は、初回手術に加えて、ダウンタイムが長くかかることが多いので、患者さんへの負担が強いと言えます。それは、回数を重ねれば重ねるほど、長くなりえます。
できるだけ、修正しなくて済むように、初回手術に対して、こだわりを持って手術を行うことが重要となります。

さて、話は、戻りますが、修正手術において、ポイントとなるのは、いかに、前回の手術の影響を取り除き、前回の手術の状態に戻すか!!ということになります。

一つは、瘢痕化組織の除去・・・・そして、挙筋腱膜を縫合している埋没糸を取り除くこと。そのことにつきます。
瘢痕化した組織は、筋肉も、脂肪も、そして、腱膜も、隔膜も・・・すべて、見分けが付かなくなります。
修正手術を行えば、行うほど・・・難しくなります。
私が、CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)を使った手術を嫌うのは、術後の組織の瘢痕化が著しいので、修正手術の難度が上がってしまうからです。どんな手術でも、かならず、再手術のリスクは伴います。
再手術がやり易いように、考えておくことは大事ではないでしょうか??
術後の瘢痕化が少なく、また、手術を正確に行えると考えるからこそ、私は高周波メスを選ぶのです。

また、挙筋腱膜を固定している埋没糸を私自身は必ず外すことにしております。
しかしながら、ドクターによっては、埋没糸を外さず、どんどん、埋没糸を足していくケースがあります。
今回のご相談のケースこそ、まさに、それだったのです。

ここで、術中の写真をご提示します。




ここで、ポイントなのは、再手術なのに、出血のない・・・きれいな術野ではなく・・・
点々とある青い塊です。これは、全て、埋没糸なのです。この方は、20個ぐらいの糸が残されておりました。結局、キチンと全ての糸を外さず、どんどん糸を加えておくような修正手術だったのではないかと考えます。
この方は、手術を受けるたびに、瞼が突っ張ってきて、目が開きづらくなったと訴えられておりました。
ようするに、度重なる修正手術の度に、埋没糸を無数に闇雲に縫合されたので、そのせいで、目が突っ張り、目を開くどころか・・・調子悪くなってしまったと考えられるのです。

そこで、今回の修正手術では、全ての糸を外し、三か所だけ、腱膜を縫合し、手術を終了しました。
結果的には、術前よりも、目はしっかり開き、突っ張りがなくなりました。

しかしながら、二重の線については、まだ、自分としては納得のいく結果ではありません。
実は、前医で、限界まで皮膚の切除行われており、重瞼ラインが広くなっており、この部分の修正は
行えなかったのです。ある程度の年月が経ち、何重にも切られた切開線が落ち着き、皮膚も硬さも取れ、
そして、皮膚の余剰が出たころで、再度、重瞼ラインの修正を行っていきたいと思っております。

高田眼科

投稿者: 高田眼科

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当院では、「何が原因で悪くなってしまったのか」を患者様とともに考え、治療後のよい状態を常に保つことができるような手術を行います。眼科治療を通じて国民の皆様の全身的な健康に寄与することを目標に努力してまいります。

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