2016.08.15更新

◼︎予防できる眼瞼下垂

生まれた直後から上まぶたが下がって開きにくくなっている「先天性眼瞼下垂(せんてんせいがんけんかすい)」や、普通にまぶたが開いていた人が、徐々に、あるいは急にまぶたが下がってくる「後天性眼瞼下垂(こうてんせいがんけんかすい)」のなかでも、加齢で筋力が落ちることで起きる老人性は、自身の習慣などとは無関係にかかってしまう眼瞼下垂です。
ここでは、後天的な眼瞼下垂において、生活習慣の改善やトレーニングで予防できる方法をご紹介します。後天的な眼瞼下垂のなかには、身に付いた生活習慣を改めることで予防できる場合も少なくないのです。

◼︎眼瞼下垂の予防法

日常生活での眼瞼下垂の予防は、まぶたを上げる際に大切な役割を担う「瞼板(けんばん)」につながる「挙筋腱膜(きょきんけんまく)」という薄くて堅い膜がゆるんだり、挙筋腱膜と瞼板の結合部分が外れたりしないよう、まぶたへの刺激を避けることにあります。
[まぶたを強く刺激しない]
目がかゆいときに手指でこすらないことが第一。アレルギー症状やかぶれなどでかゆい場合も目薬を使ったり目を洗うなどの方法をとって、まぶたを無暗にこすらないでください。洗顔後に目を拭くときにもタオルなどでこすらないような注意が必要です。
また、アイメイクを落とす時にも強い力をかけてはいけませんし、できればアイメイク自体がまぶたに悪影響があると考えてください。つけまつげも、まぶたに負担をかけてしまいます。
[コンタクトレンズの使い方]
コンタクトレンズを入れる際や外す際には、上まぶたを無理に指で持ち上げたりせずに、できるだけ下まぶたを引いて着脱するようにしましょう。また、なるべくメガネを併用して長時間のコンタクトレンズ使用を避け、目にかかる負担を減らすようにします。また、コンタクトレンズのタイプをハードからソフトに変えるだけでも多少の改善につながります。常にレンズがまぶたの裏側をこすって刺激するのを防ぎます。
[パソコンにも注意]
仕事でパソコンのモニタを長時間見つめる人も、まぶたの開け閉めと関わる目の周囲の筋肉や腱に疲労や緊張などの影響を及ぼします。定期的に目をモニタから離したり、目を休めるケアを心がけましょう。目だけでなく顔全体の緊張や体の疲労を残さないようにすることも眼瞼下垂症の予防につながります。
最後に、まぶたの開け閉めと関わる「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」を鍛えるトレーニングをご紹介します
[目の筋力トレーニング]
(1)左右の眉毛が動かないよう、指で固定して目を閉じる。
(2)両目をカッと限界まで大きく見開いて5秒キープする。
(3)ゆっくり目を閉じてリラックスする。
この(1)~(3)を1セットとし、1日に数回繰り返しましょう。習慣化することで、眼瞼挙筋の衰えを防ぐのに効果を発揮します。






眉毛下から離れた傷跡は目立ってしまうので、眉毛の下側の産毛の部位で切開し、なお且つメスを入れる角度を眉毛と平行にすることで、眉毛の毛根をできるだけ温存できます。
最終的に傷跡直上に眉毛が生えてくるようにすることが大切です。
通常、5~15mmの幅でたるみの程度に応じて紡錘形(ぼうすいけい)に切除します。
皮膚切除の際に、厚い皮下脂肪や眼輪筋を切除することになります。
手術後には、眉毛の位置は下がり、目と眉毛の距離は縮まります。
そのため目と眉毛のバランスを一番いいところにしたいため、眉毛下皮膚切除術の際に、前頭骨(額の骨)の骨膜に、眼輪筋を縫合・固定して眉毛の下降を防ぐ眉毛固定術を行うことがあります。
麻酔は局部麻酔で、手術は約40分~1時間。抜糸は通常術後5日目に行います。
上眼瞼除皺術と比較して、術後の腫れが非常に少ないことがメリットです。また抜糸後は眉毛の下の傷跡をアイブロウで隠せます。



額の筋肉を使ってまぶたを上げれば、視界の制限にも対処できる程度の軽傷の場合は特に治療の必要はありません。ただ、額の筋肉を上げて目を大きく開こうとするとき、後頭部から頭の上を通って眉毛にまで至る後頭前頭筋(こうとうぜんとうきん)が収縮します。こうした状況が持続し、緊張して凝ったようになると血流の悪化に結びついて、頭痛や肩こりの原因ともなります。こうしたメカニズムは(5)なぜ肩こりや頭痛になるの? をご参照ください。
一方で老人性眼瞼下垂が重症になるとまつ毛を内側に押し込んで、いわゆる「逆さまつ毛」になり眼球を傷つけるケースも生じます。もちろん、視野が制限されて生活に支障をきたす場合は治療が必要です。
老人性眼瞼下垂の治療は、まぶたに関わる筋肉への処置は行わず、たるんだ皮膚を切除することで視野が確保できます。

投稿者: 高田眼科

2016.08.15更新

◼︎Meige症候群の治療法

「メージュ(Meige)症候群」は、一般には、左右両側の眼瞼痙攣を主症状とし、「口・下顎(くちかがく)ジストニア」が存在する疾病です。口・下顎ジストニアは、口とアゴを動かしている筋肉が何らかの原因で本人の意思に関係なく過度に収縮する症状を示します。ただ、左右両側の眼瞼痙攣のみでメージュ症候群と呼ぶこともあるため、治療方法も〔偽眼瞼下垂〕の治療「眼瞼痙攣」で説明した内容と大きな違いはありません。眼瞼痙攣治療についての有効で安全な実施を目指して策定された「眼瞼けいれん診療 ガイドライン(2011年度版)」でも、同じようなメージュ症候群についての言及があります。

現在、メージュ症候群においても、ボツリヌスA型毒素を製剤化したものを局所へ注射し、緊張している筋肉を麻痺させる「ボツリヌス療法」が主流となっています。ここで使われる薬剤は、米国の「アラガン社」が国際商標権を持つ医薬品「ボトックス」で、食中毒で認知されたボツリヌス菌が産む毒素であるボツリヌストキシンから、A型といわれる血清型毒素だけを抽出し精製します。痙攣している部位に直接注射するため、眼輪筋を緊張から解放でき、大半のケースでこの治療法により痙攣が治まります。国内外での臨床報告が多く、日本でも1997年4月に厚生労働省が眼瞼痙攣の治療薬として認可しています。ただ、欠点として効果が数ヶ月しか持続しない点があり、再び痙攣が生じるため、その際には注射による投与を行って治療にあたります。といっても、軽症の患者さんの場合は再投与が不要な方もおり、明らかな効果が生まれているのは事実です。

精神的な不安など心的要因により症状の悪化が見られる場合があり、そうしたケースでは自分自身でのメンタルケアはもちろん、向精神薬や抗てんかん薬などを内服する治療方法もとられます。眼輪筋切除が考慮される状況は、このようなボトックスや内服薬に抵抗がみられる患者さんに対してみられます。





眉毛下から離れた傷跡は目立ってしまうので、眉毛の下側の産毛の部位で切開し、なお且つメスを入れる角度を眉毛と平行にすることで、眉毛の毛根をできるだけ温存できます。
最終的に傷跡直上に眉毛が生えてくるようにすることが大切です。
通常、5~15mmの幅でたるみの程度に応じて紡錘形(ぼうすいけい)に切除します。
皮膚切除の際に、厚い皮下脂肪や眼輪筋を切除することになります。
手術後には、眉毛の位置は下がり、目と眉毛の距離は縮まります。
そのため目と眉毛のバランスを一番いいところにしたいため、眉毛下皮膚切除術の際に、前頭骨(額の骨)の骨膜に、眼輪筋を縫合・固定して眉毛の下降を防ぐ眉毛固定術を行うことがあります。
麻酔は局部麻酔で、手術は約40分~1時間。抜糸は通常術後5日目に行います。
上眼瞼除皺術と比較して、術後の腫れが非常に少ないことがメリットです。また抜糸後は眉毛の下の傷跡をアイブロウで隠せます。



額の筋肉を使ってまぶたを上げれば、視界の制限にも対処できる程度の軽傷の場合は特に治療の必要はありません。ただ、額の筋肉を上げて目を大きく開こうとするとき、後頭部から頭の上を通って眉毛にまで至る後頭前頭筋(こうとうぜんとうきん)が収縮します。こうした状況が持続し、緊張して凝ったようになると血流の悪化に結びついて、頭痛や肩こりの原因ともなります。こうしたメカニズムは(5)なぜ肩こりや頭痛になるの? をご参照ください。
一方で老人性眼瞼下垂が重症になるとまつ毛を内側に押し込んで、いわゆる「逆さまつ毛」になり眼球を傷つけるケースも生じます。もちろん、視野が制限されて生活に支障をきたす場合は治療が必要です。

老人性眼瞼下垂の治療は、まぶたに関わる筋肉への処置は行わず、たるんだ皮膚を切除することで視野が確保できます。


投稿者: 高田眼科

2016.08.15更新

◼︎眼瞼痙攣の治療法

原因が完全に解明されたわけではない「眼瞼痙攣(がんけんけいれん)」においては、治療法もさまざまなアプローチが行われてきました。
眼瞼痙攣は、まぶたを閉じる筋肉である「眼輪筋(がんりんきん)」が過剰に緊張して開きにくい状態であるともされ、眼輪筋を広範囲に切除する手術が行われたり、安定剤や睡眠導入剤、抗精神病薬が原因や誘因になっている場合は、可能な限り服用を中止するなどの方法も行われています。実際に、服用を止めたら眼瞼痙攣の症状もなくなったという事例もみられています。
このような状況のなかで、最近その効果が注目されているのが「ボツリヌス療法」です。これは、ボツリヌスA型毒素を製剤化した米国・アラガン社の「ボトックス」を局所へ注射し、緊張している筋肉を麻痺させる方法で、眼瞼痙攣の場合は 目の周囲に数ヵ所、注射するのが一般的です。この方法の効果の高さは、国内外の臨床報告に表れており、日本でも1997年4月に厚生労働省が眼瞼痙攣の治療薬として認可しています。また、眼瞼痙攣治療の有効で安全な実施を目指して策定された「眼瞼けいれん診療 ガイドライン(2011年度版)」でも、このボツリヌス療法が案内されています。治療の効果には個人差がみられ、効果が数ヶ月しか持続しないという欠点があるため定期的な再投与が必要とされますが、一方で1回の注射で症状が改善してしまう方も一定数みられます。また、治療時間も短く一般的には入院も不要な治療方法です。
ただ、ときには目の周囲の皮下出血、目が閉じにくく乾く状態、あるいはまぶたの上がりすぎ(兎眼/とがん)など注射後の副作用が起きる場合があります。多くは一時的なもので、薬剤の効果と共に消えるものですが、念のため医師にご相談ください。
この疾病の特長として、抑うつ感があると症状が悪化するため、精神的な安定が必要となり、自分自身でのメンタルケアはもちろん、向精神薬や抗てんかん薬などを内服する治療方法もとられます。
いずれにしても医師と相談しながら治療を継続することが大切です。





眉毛下から離れた傷跡は目立ってしまうので、眉毛の下側の産毛の部位で切開し、なお且つメスを入れる角度を眉毛と平行にすることで、眉毛の毛根をできるだけ温存できます。
最終的に傷跡直上に眉毛が生えてくるようにすることが大切です。
通常、5~15mmの幅でたるみの程度に応じて紡錘形(ぼうすいけい)に切除します。
皮膚切除の際に、厚い皮下脂肪や眼輪筋を切除することになります。
手術後には、眉毛の位置は下がり、目と眉毛の距離は縮まります。
そのため目と眉毛のバランスを一番いいところにしたいため、眉毛下皮膚切除術の際に、前頭骨(額の骨)の骨膜に、眼輪筋を縫合・固定して眉毛の下降を防ぐ眉毛固定術を行うことがあります。
麻酔は局部麻酔で、手術は約40分~1時間。抜糸は通常術後5日目に行います。
上眼瞼除皺術と比較して、術後の腫れが非常に少ないことがメリットです。また抜糸後は眉毛の下の傷跡をアイブロウで隠せます。



額の筋肉を使ってまぶたを上げれば、視界の制限にも対処できる程度の軽傷の場合は特に治療の必要はありません。ただ、額の筋肉を上げて目を大きく開こうとするとき、後頭部から頭の上を通って眉毛にまで至る後頭前頭筋(こうとうぜんとうきん)が収縮します。こうした状況が持続し、緊張して凝ったようになると血流の悪化に結びついて、頭痛や肩こりの原因ともなります。こうしたメカニズムは(5)なぜ肩こりや頭痛になるの? をご参照ください。
一方で老人性眼瞼下垂が重症になるとまつ毛を内側に押し込んで、いわゆる「逆さまつ毛」になり眼球を傷つけるケースも生じます。もちろん、視野が制限されて生活に支障をきたす場合は治療が必要です。
老人性眼瞼下垂の治療は、まぶたに関わる筋肉への処置は行わず、たるんだ皮膚を切除することで視野が確保できます。

投稿者: 高田眼科

2016.08.15更新

◼︎切開法のダウンタイム

「普通の生活を行って支障がなくなるまでの期間」、つまり「ダウンタイム」と呼ばれる時期については、眼瞼下垂手術のダウンタイムで説明しました。ここでは、腫れが避けられない眼瞼下垂手術で、このダウンタイムにおける注意点を説明します。
当WEBサイトでは、眼瞼下垂の治療法としてまぶたの切開を伴う「眼瞼挙筋腱膜前転術(がんけんきょきんけんまくぜんてんじゅつ)」「眼瞼挙筋短縮術(がんけんきょきんたんしゅくじゅつ)」「前頭筋吊り上げ術(ぜんとういきんつりあげじゅつ)」の3種類を紹介しています。これらの切開法では、およそ手術後翌日が強い腫れのピークとなります。
この時期はまずは安静にし、なるべく血流を良くしないことが腫れを早く引かせるポイントとなります。



◼︎手術後の注意
前述のように手術後は安静が基本ですが、手術後の生活についての一般的な注意点をご説明しましょう。
完全に赤みが引くまでは、原則、傷口を少しでも刺激することを避けることが非常に重要です。
〔洗顔・洗髪で傷跡を濡らさないように〕
洗顔・洗髪など、まぶたの手術跡を水に濡らす可能性がある行為は、抜糸するまではできるだけ、避けましょう。洗顔は、抜糸までは、絶対に濡らせません。抜糸して1週間ぐらいしてからは指の腹で軽く洗う程度にとどめてください。
〔湯船には浸からずシャワー〕
湯船で身体を温めると血行がよくなりすぎて、腫れがひどくなる場合があります。したがって、手術当日は、お風呂に入らず、翌日から抜糸までは、お風呂に入っても湯船に浸からず、ぬるめのシャワーを顔を避けてサッと浴びる程度にしましょう。
〔運動は抜糸してから1週間以降から徐々に〕
ウォーキングやジョギング、筋力トレなどの運動は運動は抜糸してから1週間以降から、徐々に再開しましょう。約1ヵ月後には、特に問題なく激しい運動ができるようになります。
〔コンタクトレンズは抜糸まで慎重に〕
コンタクトレンズは手術1か月後から使えますが、装着中に皮膚に負担が加わることや、装着時に上まぶたの皮膚を引っ張るのは、糸がゆるむ原因となる可能性があります。傷跡に負担をかけないよう、できれば抜糸するまではコンタクトレンズを控えた方がいいでしょう。
〔アイメイクは術後1か月後〕
抜糸はおよそ手術後、約10日~14日で行います。アイ メイクは、術後1ヶ月後からは可能です。ファンデーションなどは抜糸後から大丈夫です。強い腫れも、ほぼ1週間で引くので、眼鏡をすれば、腫れはそれほど目立たなくできることが多いです。1週間くらいの休暇を取って手術をすれば自然かもしれません。また、抜糸前で仮に目元に糸がついているような状態でも、眼鏡で上手に隠せば、手術翌日から会社や学校に行くこともできます。激しい運動は抜糸して傷が落ち着くまでは避けてほしいですが、デスクワークに準じた仕事や勉強はすぐに行えます。
ダウンタイム期間は、このように多少の注意点がありますので、実際に眼瞼下垂の手術を行った際の参考になさってください。



眼瞼下垂手術のダウンタイムの注意点

◼︎切開法のダウンタイム

「普通の生活を行って支障がなくなるまでの期間」、つまり「ダウンタイム」と呼ばれる時期については、眼瞼下垂手術のダウンタイムで説明しました。ここでは、腫れが避けられない眼瞼下垂手術で、このダウンタイムにおける注意点を説明します。
当WEBサイトでは、眼瞼下垂の治療法としてまぶたの切開を伴う「眼瞼挙筋腱膜前転術(がんけんきょきんけんまくぜんてんじゅつ)」「眼瞼挙筋短縮術(がんけんきょきんたんしゅくじゅつ)」「前頭筋吊り上げ術(ぜんとういきんつりあげじゅつ)」の3種類を紹介しています。これらの切開法では、およそ手術後翌日が強い腫れのピークとなります。
この時期はまずは安静にし、なるべく血流を良くしないことが腫れを早く引かせるポイントとなります。



◼︎手術後の注意
前述のように手術後は安静が基本ですが、手術後の生活についての一般的な注意点をご説明しましょう。
完全に赤みが引くまでは、原則、傷口を少しでも刺激することを避けることが非常に重要です。
〔洗顔・洗髪で傷跡を濡らさないように〕
洗顔・洗髪など、まぶたの手術跡を水に濡らす可能性がある行為は、抜糸するまではできるだけ、避けましょう。洗顔は、抜糸までは、絶対に濡らせません。抜糸して1週間ぐらいしてからは指の腹で軽く洗う程度にとどめてください。
〔湯船には浸からずシャワー〕
湯船で身体を温めると血行がよくなりすぎて、腫れがひどくなる場合があります。したがって、手術当日は、お風呂に入らず、翌日から抜糸までは、お風呂に入っても湯船に浸からず、ぬるめのシャワーを顔を避けてサッと浴びる程度にしましょう。
〔運動は抜糸してから1週間以降から徐々に〕
ウォーキングやジョギング、筋力トレなどの運動は運動は抜糸してから1週間以降から、徐々に再開しましょう。約1ヵ月後には、特に問題なく激しい運動ができるようになります。
〔コンタクトレンズは抜糸まで慎重に〕
コンタクトレンズは手術1か月後から使えますが、装着中に皮膚に負担が加わることや、装着時に上まぶたの皮膚を引っ張るのは、糸がゆるむ原因となる可能性があります。傷跡に負担をかけないよう、できれば抜糸するまではコンタクトレンズを控えた方がいいでしょう。
〔アイメイクは術後1か月後〕
抜糸はおよそ手術後、約10日~14日で行います。アイ メイクは、術後1ヶ月後からは可能です。ファンデーションなどは抜糸後から大丈夫です。強い腫れも、ほぼ1週間で引くので、眼鏡をすれば、腫れはそれほど目立たなくできることが多いです。1週間くらいの休暇を取って手術をすれば自然かもしれません。また、抜糸前で仮に目元に糸がついているような状態でも、眼鏡で上手に隠せば、手術翌日から会社や学校に行くこともできます。激しい運動は抜糸して傷が落ち着くまでは避けてほしいですが、デスクワークに準じた仕事や勉強はすぐに行えます。
ダウンタイム期間は、このように多少の注意点がありますので、実際に眼瞼下垂の手術を行った際の参考になさってください。








眉毛下から離れた傷跡は目立ってしまうので、眉毛の下側の産毛の部位で切開し、なお且つメスを入れる角度を眉毛と平行にすることで、眉毛の毛根をできるだけ温存できます。
最終的に傷跡直上に眉毛が生えてくるようにすることが大切です。
通常、5~15mmの幅でたるみの程度に応じて紡錘形(ぼうすいけい)に切除します。
皮膚切除の際に、厚い皮下脂肪や眼輪筋を切除することになります。
手術後には、眉毛の位置は下がり、目と眉毛の距離は縮まります。
そのため目と眉毛のバランスを一番いいところにしたいため、眉毛下皮膚切除術の際に、前頭骨(額の骨)の骨膜に、眼輪筋を縫合・固定して眉毛の下降を防ぐ眉毛固定術を行うことがあります。
麻酔は局部麻酔で、手術は約40分~1時間。抜糸は通常術後5日目に行います。
上眼瞼除皺術と比較して、術後の腫れが非常に少ないことがメリットです。また抜糸後は眉毛の下の傷跡をアイブロウで隠せます。




額の筋肉を使ってまぶたを上げれば、視界の制限にも対処できる程度の軽傷の場合は特に治療の必要はありません。ただ、額の筋肉を上げて目を大きく開こうとするとき、後頭部から頭の上を通って眉毛にまで至る後頭前頭筋(こうとうぜんとうきん)が収縮します。こうした状況が持続し、緊張して凝ったようになると血流の悪化に結びついて、頭痛や肩こりの原因ともなります。こうしたメカニズムは(5)なぜ肩こりや頭痛になるの? をご参照ください。
一方で老人性眼瞼下垂が重症になるとまつ毛を内側に押し込んで、いわゆる「逆さまつ毛」になり眼球を傷つけるケースも生じます。もちろん、視野が制限されて生活に支障をきたす場合は治療が必要です。
老人性眼瞼下垂の治療は、まぶたに関わる筋肉への処置は行わず、たるんだ皮膚を切除することで視野が確保できます。

投稿者: 高田眼科

2016.08.15更新

ダウンタイムについて

手術してから回復するまでの期間を「ダウンタイム」と呼びます。いわば「普通の生活を送って支障がなくなるまでの期間」を指しますが、このダウンタイムのことを考えずに治療を受けてしまうと、治療後に予定していたスケジュールに支障が出てしまうこともありますので注意が必要です。
眼瞼下垂はまぶたを手術することになりますが、スキンケアの方法が話題となるほど繊細な顔の皮膚のなかでも、最もデリケートと言われるのが、まぶたの皮膚。そのデリケートさは、頬の皮膚に比べて、3分の1ともいわれるまぶたの皮膚の薄さが示しています。虫に刺されても腫れるほどですので、眼瞼下垂の手術でも「腫れ」は避けることができません。
当WEBサイトでは、眼瞼下垂の治療法としてまぶたの切開を伴う「眼瞼挙筋腱膜前転術(がんけんきょきんけんまくぜんてんじゅつ)」「眼瞼挙筋短縮術(がんけんきょきんたんしゅくじゅつ)」「前頭筋吊り上げ術(ぜんとういきんつりあげじゅつ)」の3種類を紹介しています。術後の経過には医師の技術や患者さんの体質によっても差が生じますが、一般的なダウンタイムの経過を説明します。


◼︎手術別のダウンタイム 
一般的なダウンタイムについて眼瞼挙筋腱膜前転術から説明していきましょう。
〔眼瞼挙筋腱膜前転術〕
手術後1週間~10日間ほどは、患部が強めに腫れ、むくみも感じます。また、この期間は涙や目やにの量が増えたり、逆にドライアイ気味になったりすることがあります。痛みはないのですが、つっぱった感じや、かゆみもあります。手術中に毛細血管が傷つくと内出血が出ることがありますが、1~2週間かけて消えていきます。ただ、内出血や感染症になった場合、腫れが長引くこともあります。
抜糸は、約10日~14日後に行います。抜糸後は、腫れが引くのも早まりますが、メイクは抜糸が済んで2日後くらいから行うのが無難です(まぶた以外のゾーンのメイクは大丈夫です)。
目立つほどの腫れは1~2週間で落ち着きますが、何となく腫れぼったい感覚や傷の赤味は2~3ヵ月くらい続く場合もあります。この時期に、まぶたの左右差が生じることがありますが、やはり手術後3ヵ月ほどでなくなります。
〔眼瞼挙筋腱膜短縮術〕
手術後3日間ほど強い腫れが続き、内出血が出ることもあります。この腫れは1〜2週間かけて消えていきますが、腫れがおよそ落ち着くまでには1ヵ月ほどかかります。この期間は腫れにより、まぶたに左右差ができることもあります。患部に痛みはありませんが、違和感やつっぱった感じ、かゆみがあることがあります。
眼瞼挙筋短縮法には「経皮法(けいひほう)」と「結膜法(けつまくほう)」がありますが、経皮法の場合は、手術後約1週間で抜糸を行います。しかし結膜法では抜糸は行いません。
〔前頭筋吊り上げ術〕
前頭筋吊り上げ術は、これまで述べた2つの手術方法に比べ、手術後2〜3日から1週間は腫れが強く出るため、ダウンタイムも長めになる傾向があります。
抜糸は、手術後約10日~14日後に行います。この後約1ヵ月経つと目立った腫れは引いてきますが、腫れが完全に引くのには、3ヵ月ほどかかります。





眉毛下から離れた傷跡は目立ってしまうので、眉毛の下側の産毛の部位で切開し、なお且つメスを入れる角度を眉毛と平行にすることで、眉毛の毛根をできるだけ温存できます。
最終的に傷跡直上に眉毛が生えてくるようにすることが大切です。
通常、5~15mmの幅でたるみの程度に応じて紡錘形(ぼうすいけい)に切除します。
皮膚切除の際に、厚い皮下脂肪や眼輪筋を切除することになります。
手術後には、眉毛の位置は下がり、目と眉毛の距離は縮まります。
そのため目と眉毛のバランスを一番いいところにしたいため、眉毛下皮膚切除術の際に、前頭骨(額の骨)の骨膜に、眼輪筋を縫合・固定して眉毛の下降を防ぐ眉毛固定術を行うことがあります。
麻酔は局部麻酔で、手術は約40分~1時間。抜糸は通常術後5日目に行います。
上眼瞼除皺術と比較して、術後の腫れが非常に少ないことがメリットです。また抜糸後は眉毛の下の傷跡をアイブロウで隠せます。





額の筋肉を使ってまぶたを上げれば、視界の制限にも対処できる程度の軽傷の場合は特に治療の必要はありません。ただ、額の筋肉を上げて目を大きく開こうとするとき、後頭部から頭の上を通って眉毛にまで至る後頭前頭筋(こうとうぜんとうきん)が収縮します。こうした状況が持続し、緊張して凝ったようになると血流の悪化に結びついて、頭痛や肩こりの原因ともなります。こうしたメカニズムは(5)なぜ肩こりや頭痛になるの? をご参照ください。
一方で老人性眼瞼下垂が重症になるとまつ毛を内側に押し込んで、いわゆる「逆さまつ毛」になり眼球を傷つけるケースも生じます。もちろん、視野が制限されて生活に支障をきたす場合は治療が必要です。
老人性眼瞼下垂の治療は、まぶたに関わる筋肉への処置は行わず、たるんだ皮膚を切除することで視野が確保できます。

投稿者: 高田眼科

2016.08.15更新

肩こりからの眼瞼下垂アプローチ

眼瞼下垂とテレビ(1)で紹介した「ガッテン!」にも同様の傾向がみられましたが、テレビには、「眼瞼下垂(がんけんかすい)」を肩こりや頭痛との関連で紹介する傾向があるようです。ここでは、2つのテレビ番組を紹介しましょう。


■「サタデープラス」TBS/2015年5月23日放送
「目の老化を食い止め 若い目を取り戻せSP」と題し、"目の老化"という切り口で眼瞼下垂関連の情報を提供しています。
まずは、3つ以上あてはまると眼瞼下垂と設定された「眼瞼下垂チェック!」です。チェック項目は、(1)まぶたが下がってきた(2)元気なのに「疲れてる?」「眠いの?」と訊かれる(3)おでこのシワが深くなってきた(4)頭痛・肩こりがひどい(5)つまずくことが増えた の5つ。それぞれに、(1)は、筋肉がゆるんでくることで、まぶたが下がる、(2)は、まぶたが下がると、疲れたり眠そうな印象が醸しだされる、(3)は、前方が見えにくくなるため、おでこを使ってまぶたを引き上げようとする、(4)は、おでこを使うことで筋肉(前頭筋)が緊張し、その筋肉が肩や頭の筋肉ともつながっているため肩こり・頭痛の原因になる、(5)は、前が見えにくいためアゴを上げて見るので足元が見えにくくなり、つまずきやすくなる、というメカニズムが説明されています。
このほか、疲れ目対策になる簡単な体操も紹介されています。


■「世界一受けたい授業」日本テレビ/2012年7月14日放送
「頭痛・肩こり・不眠の原因はまぶたのたるみ!? 急増する眼瞼下垂症の恐怖!?」というタイトルで、眼瞼下垂が発症する仕組みや判別法、1円玉を使った、まぶたのたるみチェック法、日常生活での注意などが紹介されています。日常生活でまぶたに負担をかけている行動として挙げられているのは、次の4項目でした。(1)まぶたをこする/まぶたをこすることで眼瞼挙筋が外れて下がってくる。(2)化粧品を落とすときにゴシゴシとこする/化粧落としでまぶたをゴシゴシこすって落とすのも同様によくない。(3)つけまつげを引っ張って取る/つけまつげを取る際はぬるま湯でしめらせて、ゆっくりと優しく外す。(4)コンタクトレンズの装着は下まぶたを伸ばす/コンタクトレンズを付ける際は上まぶたに触らず、下まぶたを伸ばして付ける。
この番組も、眼瞼下垂症の手術で肩こり・頭痛が改善した、という体験談を提供していて、他番組と同様、眼瞼下垂の肩こり・頭痛アプローチを展開しています。


投稿者: 高田眼科

2016.08.15更新

ガッテン!の眼瞼下垂アプローチ

コンタクトレンズを使用する人口が増えたことや、人口に占める高齢者の割合が増加したことなどから「腱膜性眼瞼下垂(けんまくせいがんけんかすい)」や「老人性眼瞼下垂(ろうじんせいがんけんかすい)」の症状を発症する方が増えています。こうした状況を反映して、テレビ番組で眼瞼下垂が取り上げられることが目立ってきました。それぞれに、眼科医へ診察依頼が増える現象も引き起こした過去の代表的な放送事例から、その概要をまとめました。



■「ガッテン!」NHK/2016年5月25日放送
立川志の輔師匠が司会を務める人気の生活情報番組で、「医学がお薦め!メークで体が若返る劇的ワザ」という副題で放送されました。
まぶたが下がるとアゴを上げる習慣がつくことで首や肩が常に緊張した状態となり、首や肩のこりにつながるメカニズムを紹介。およその手術料金の紹介も行われました。番組では、まぶたのたるみを簡単にチェックする方法も紹介されています。それは、(1)目をつぶって両方の人差し指で眉毛を抑え、動かないようにする(2)そのまま、まぶたを開いて瞳孔にまぶたが掛かっているかどうかで判断する、というものです。
また、下がったまぶたを上げようとして眉毛を上げる働きをする前頭筋(ぜんとうきん)に力が入り、その緊張が後頭部にまで広がることで頭痛につながる、という説明もされています。そして身体の筋肉は全てつながっているため、こうした緊張が腰に影響を及ぼす、という説明内容で腰痛になる理由も語られています。この辺りの詳しい説明は、なぜ肩こりや頭痛になるの?を参照ください。
この番組は、番組名が「ためしてガッテン」であった当時の2008年4月2日にも、「医学で解明!顔若返り」と題して眼瞼下垂を取り上げています。ただ、このときは眼瞼下垂の手術イコール頭痛や腰痛、肩こりなどの改善につながる、というメカニズムに重点を置き過ぎたため、眼科医も含めた論争に発展してしまった経緯があります。

投稿者: 高田眼科

2016.08.15更新

◼︎眼瞼下垂による症状

[後天性眼瞼下垂]の症状「腱膜性眼瞼下垂」で説明したように、「後天性(こうてんせい)眼瞼下垂」のほとんどを占める「腱膜性眼瞼下垂(けんまくせいがんけんかすい)」。腱膜性眼瞼下垂の「腱膜」とは、まぶたを上げる際に大切な「挙筋腱膜(きょきんけんまく)」を指すのですが、詳しくはまぶたの開け閉めで説明しています。
腱膜性眼瞼下垂症になると、まぶたが上がらないだけでなく次のような様々な自覚症状が表れますので注意が必要です。そのメカニズムと共に紹介しましょう。
まず、挙筋腱膜の働きに支障が出ると眼瞼挙筋を補佐している「ミュラー筋」が収縮する力を貸りるのですが、ミュラー筋が眼瞼挙筋に強く引っ張られると、眉毛を上げる「前頭筋(ぜんとうきん)」が収縮し、首や肩甲骨を動かす「僧帽筋(そうぼうきん)」も収縮します。したがって、 通常は上を見るときにしか収縮しない額や首の筋肉がいつも収縮するようになってしまうため、緊張型の頭痛や肩こりが起こりやすくなります。また、このミュラー筋が収縮するときは、緊張時に働く交感神経が活発になるため、目を開けている時間が長くなると、それだけ心身の緊張状態が続くため疲れやすく、不眠症を引き起こす場合もあります。
このように各筋肉が働くと、腱膜性眼瞼下垂の初期には眉の位置が上がる、額のシワが深くなる、(白目の部分が多い)三白眼になる、眉の下がくぼむ、左右で目の大きさが違うなどの変化が表れます。


◼︎手術後の注意

腱膜性眼瞼下垂の治療は、挙筋腱膜を瞼板に再固定することで、まぶたを上げる力を取り戻すのを目的として行われますが、詳しい方法は[眼瞼下垂]の手術「挙筋腱膜前転法」
でご確認ください。
ここでは手術後の注意に関して説明しましょう。術後3日は腫れやむくみが目立ちますので、できるだけ安静にし上まぶたを冷やしてください。この期間に患部を圧迫したり、こすったりしないでください。抜糸は手術後7~10日後に行います。メイクは抜糸が済んでからにした方がよいでしょう。目立つほどの腫れは1~2週間で落ち着きますが、何となく腫れぼったい感覚は2~3ヵ月くらい続く場合もあります。
手術してから回復するまでの期間を「ダウンタイム」と呼びますが、これについては眼瞼下垂手術のダウンタイムに、より詳しくまとめています。



眉毛下から離れた傷跡は目立ってしまうので、眉毛の下側の産毛の部位で切開し、なお且つメスを入れる角度を眉毛と平行にすることで、眉毛の毛根をできるだけ温存できます。
最終的に傷跡直上に眉毛が生えてくるようにすることが大切です。
通常、5~15mmの幅でたるみの程度に応じて紡錘形(ぼうすいけい)に切除します。
皮膚切除の際に、厚い皮下脂肪や眼輪筋を切除することになります。
手術後には、眉毛の位置は下がり、目と眉毛の距離は縮まります。
そのため目と眉毛のバランスを一番いいところにしたいため、眉毛下皮膚切除術の際に、前頭骨(額の骨)の骨膜に、眼輪筋を縫合・固定して眉毛の下降を防ぐ眉毛固定術を行うことがあります。
麻酔は局部麻酔で、手術は約40分~1時間。抜糸は通常術後5日目に行います。
上眼瞼除皺術と比較して、術後の腫れが非常に少ないことがメリットです。また抜糸後は眉毛の下の傷跡をアイブロウで隠せます。

額の筋肉を使ってまぶたを上げれば、視界の制限にも対処できる程度の軽傷の場合は特に治療の必要はありません。ただ、額の筋肉を上げて目を大きく開こうとするとき、後頭部から頭の上を通って眉毛にまで至る後頭前頭筋(こうとうぜんとうきん)が収縮します。こうした状況が持続し、緊張して凝ったようになると血流の悪化に結びついて、頭痛や肩こりの原因ともなります。こうしたメカニズムは(5)なぜ肩こりや頭痛になるの? をご参照ください。
一方で老人性眼瞼下垂が重症になるとまつ毛を内側に押し込んで、いわゆる「逆さまつ毛」になり眼球を傷つけるケースも生じます。もちろん、視野が制限されて生活に支障をきたす場合は治療が必要です。
老人性眼瞼下垂の治療は、まぶたに関わる筋肉への処置は行わず、たるんだ皮膚を切除することで視野が確保できます。


投稿者: 高田眼科

2016.07.19更新

◼︎治療の効果

加齢と共に上まぶたの皮膚がたるんで伸びたように垂れ下がり、まぶたが開きにくくなって特に上方の視野が制限されてしまうのが「老人性眼瞼下垂(ろうじんせいがんけんかすい)」です。昔は「もう年だから仕方ない」という理由で眼科に相談されずに放置されていた方がほとんどでしたが、最近は高齢の方の意識も変わって手術される方が増えてきています。老人性眼瞼下垂で手術を行うメリットは主に次の3点が挙げられます。


(1)目の印象アップによる美容効果:年齢に関わらず目の印象は、顔全体のイメージにつながります。そして、若々しさを取り戻すことができます。(2)視野の向上:まぶたが下がる眼瞼下垂は、視野が狭くなるのが避けられません。特に上側の視野が制限されますので、頭をぶつけるなど思わぬ怪我をする恐れがあります。(3)同様に上側の視野が制限されるため、アゴが出た姿勢をとることが多くなり、姿勢が悪くなるため、健康面や見た目のイメージに影響を及ぼします。



◼︎手術方法

手術方法は、主に次の3つの方法が挙げられます。

(1)上まぶた余剰組織切除術:まぶたを上げる際の動力となる「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」は機能しているのに、皮膚のたるみが強くてまぶたがたれ下がっている場合に有効です。たれ下がった余分な皮膚と皮下組織、眼輪筋や脂肪を切除します。二重まぶたのラインに沿って切除するため、傷跡が目立ちにくいというメリットあります。

(2) 眉毛下余剰組織切除法:まぶたを切開せず、眉毛の下のラインに沿って切開し、たるみを除去します。手術後の腫れが少ないのが特長ですが、眉毛の下の切開線をなるべく残さないことが重要になります。

(3) 眼瞼挙筋前転法:皮膚のたるみに加えて、眼瞼挙筋の機能が不十分な場合に取られる方法です。挙筋腱膜を瞼板に再固定することで、まぶたを上げる力を取り戻すことを目的として行われますが、詳しい方法は〔眼瞼下垂]の手術「眼瞼挙筋腱膜前転術」で説明しています。



投稿者: 高田眼科

2016.07.19更新

◼︎原因と治療について

非進行性(病状が現在 以上に悪化しない)で眼球運動が制限され、ほとんど眼球が動かない場合も多い「外眼筋線維症(がいがんきんせんいしょう)」。特に上下の物を見る場合に見づらく、頭を動かして対象を追う動作により補償しようとします。主な症状としては、先天性の眼筋麻痺による斜視と「眼瞼下垂(がんけんかすい)」が挙げられますが、眼瞼下垂については、併発する場合としない場合の両方の可能性があります。


この疾病の原因は、動眼神経によって支配される上直筋、下直筋、内側直筋、下斜筋に加え、まぶたの開け閉めでご説明した眼瞼挙筋(がんけんきょきん)の一部あるいは全てに異常がある場合、あるいは滑車神経によって支配される上斜筋の一部に異常がある場合に、筋肉が弾力性を失って外眼筋線維症が発症します。眼瞼下垂は眼瞼挙筋の異常が原因で発症しますが、麻痺性の斜視は、上で述べたそれ以外の6本からなる外眼筋(がいがんきん)の異常によります。


この疾病は、根本的な治療方法はまだ発見されていませんが、次の項で紹介するように治療に向けた研究は続けられています。


◼︎治療と研究成果

外眼筋線維症は、1型、2型、3型に大きく分類されます。このなかで、3型には知能障害がみられるケースもあります。さらに3型に分類されるCFEOM3は、(細胞の運動や形の保持に関わる)微小管を構成するタンパク質であるチューブリンの遺伝子変異によって微小管形成の異常が引き起こされることが分かってきました。このチューブリンというタンパク質は、全ての真核細胞にあり、神経細胞の形成や維持にも重要な役割を果たしています。今後のさらなる研究によって、画期的な治療法の開発にも期待ができます。 


外眼筋線維症は、大半が両方の目に症状が出る両眼性を呈しますが、稀に片眼性となる場合もあります。その場合も眼瞼下垂になることはありますが、いずれにしても眼瞼下垂を発症した場合の治療に関する情報は〔眼瞼下垂]の手術「眼瞼挙筋腱膜前転術」、〔眼瞼下垂]の手術「眼瞼挙筋短縮術」、〔眼瞼下垂]の手術「前頭筋吊り上げ術」という眼瞼下垂の主な3手術方法の説明を参考にしてください。


眼瞼下垂とともに発症する眼筋麻痺による斜視は、特に先天性の場合、放置しておくと片方の目でしか物を見られなくなる可能性もあり、医師と相談のうえ早めの治療が必要です。

投稿者: 高田眼科

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当院では、「何が原因で悪くなってしまったのか」を患者様とともに考え、治療後のよい状態を常に保つことができるよう

な手術を行います。眼科治療を通じて国民の皆様の全身的な健康に寄与することを目標に努力してまいります。

当院では、「何が原因で悪くなってしまったのか」を患者様とともに考え、治療後のよい状態を常に保つことができるような手術を行います。眼科治療を通じて国民の皆様の全身的な健康に寄与することを目標に努力してまいります。

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