2016.02.24更新

◼︎眼瞼痙攣って?

「眼瞼下垂(がんけんかすい)」と似たような症状をもつ「偽眼瞼下垂(ぎがんけんかすい)」につながる症状に「眼瞼痙攣(がんけんけいれん)」があります。
一般的に痙攣(けいれん)と言うと、自分の意志とは関係なく筋肉がピクピクと動くイメージがあります。これを「不随意の筋肉の収縮」と言いますが、眼瞼痙攣は、このように目の周囲がピクピク動くといった症状のほか、「自由に目が開けにくくなる」「目がしょぼしょぼする」「まばたきが増える」「目が乾いた感じがする」などを自覚する場合もあります。
眼瞼痙攣より、むしろ「顔面痙攣(がんめんけいれん)=片側顔面痙攣(へんそくがんめんけいれん)」の方に認知度があるかもしれません。どちらも「痙攣」という病名がついているので、筋肉がピクピクする病気と思いがちですが、顔面痙攣は片側の顔面筋がピクピクする症状が必ず現れます。
これに対して眼瞼痙攣は、ピクピクするような筋肉の動きが必ず伴うとは限りません。むしろ目が開けづらくなって物にぶつかるなどの事態が生じ、重症になるにつれて全く目が開けられなくなって、視力があるのに失明と同じ、という深刻な状況も心配される疾病です。
こうした症状が、眼瞼下垂と似て異なる偽眼瞼下垂につながることがあります。
さらに、この2つの疾病は初期症状が似ているため、区別がつきにくくなっています。
この眼瞼痙攣は、もう一つ「ドライアイ」と間違えられることも多いのです。ドライアイとは「乾燥性角結膜炎」とも言うように、涙の不足などで目が乾いてしまい、傷や障害が発生する疾病です。「目がしょぼしょぼする」などの症状が似ているため、眼瞼痙攣だったのにドライアイの治療をされて一向に症状が改善されないという事例も多いようです。また、眼精疲労や自律神経失調症、更年期障害などと診断されることもあるので、眼瞼痙攣の症状を自覚したら診断も慎重に進めておきたいものです。


◼︎原因は未解明

さまざまな疾病との紛らわしさを指摘されるのは、眼瞼痙攣の原因が完全に解明されたわけではない、という事情が影響しているかもしれません。大脳の一部の機能障害でまぶたに関係する動きに異常が発生するという説や、頭蓋内での血管による神経の圧迫という原因を指摘する医師もいますが、それが確かに認知されているというわけでもありません。また、抗うつ剤など、全く別の病気で服用した薬剤で発症し、服用を止めたら眼瞼痙攣の症状もなくなったという事例や、パーキンソン病などによる発症なども報告されています。しかし、まだ完全には解明されていない疾病の一つです。

投稿者: 高田眼科

2016.02.24更新

◼︎眼瞼下垂は肩こりや頭痛の一因

肩こりや頭痛は、多かれ少なかれ誰しも抱える症状ですが、その程度がひどくなると通院される方もいらっしゃいます。ただ、神経内科や神経外科でCTやMRIで検査を受けても原因が分からず、薬をもらっても治らないと悩まれていたり、整骨院の施術でもほとんど解消されない、という方も多いのではないでしょうか。そんな場合、「眼瞼下垂(がんけんかすい)」から肩こりや頭痛などの症状が生まれているケースも考えられます。ただ、一部で「頭痛・肩こりの原因はすべて眼瞼下垂」と解釈されかねない説明がなされたこともあり、誤解を受けやすいテーマでもあります。
眼瞼下垂は、あくまで"肩こりや頭痛の原因の一つ"という事実を改めてご確認のうえ、お読みください。


◼︎ミュラー筋の緊張が原因に

肩こりや頭痛の一般的な原因は、頚椎(けいつい)や椎間板(ついかんばん)など骨格の状態悪化、あるいは血管の炎症など、さまざまな体のトラブルに起因しますが、眼瞼下垂と関係するとみられる筋肉との関係をみていきましょう。
この場合の肩こりは、首筋や背中の筋肉のこわばりから生まれますが、そうした筋肉に眼瞼下垂が関連します。「まぶたの働き」で、まぶたを開け閉めする筋肉について説明していますが、眼瞼下垂になると、まぶたを上げる「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」を補佐している「ミュラー筋」が力を貸すようになります。すると、このミュラー筋を支配している交感神経(意思とは関係なしに働く自律神経の一つ)が常に緊張している状態になるため、首周辺の筋肉まで力が入ってしまって、肩こりにつながるのです。


さらに、こうした筋肉の緊張が血流の悪化に結びついて発症する緊張性頭痛まで引き起こしてしまいます。朝から痛む場合もあれば、夕方に疲れるに従って痛むケースもありますが、頭痛の大半は、この緊張性頭痛といわれ、「肩こり頭痛」といわれる先生もいらっしゃいます。一般的に「頭全体が締め付けられるように痛む」と、その特長が表されます。
まぶたに関わる「ミュラー筋」という筋肉が、眼瞼下垂によって体に影響を与えることもあるのです。

投稿者: 高田眼科

2016.02.24更新

まぶたの開け閉めする4つの筋肉

私たちがまぶたを開けたり閉めたりする際は、「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」、「ミュラー筋」、「前頭筋(ぜんとうきん)」、「眼輪筋(がんりんきん)」の4つの筋肉を使っています。特に眼瞼挙筋は、まぶたを上げる際の動力となる筋肉で、この筋肉に障害が発生すると「眼瞼下垂(がんけんかすい)」の重要な要因となります。


まぶたを上げる(開ける)ときに大きな力になる筋肉が眼瞼挙筋です。この筋肉はまぶたの後ろにあって、まぶたの先に近づくにつれて「挙筋腱膜(きょきんけんまく)」という薄くて堅い膜になり、まぶたの先端部分にある「瞼板(けんばん)」という板状になった軟骨の前面に付着しています。まぶたは、まず脳(動眼神経核)から眼瞼挙筋に信号が送られることでこの筋肉が収縮し、さらに挙筋腱膜を介して瞼板が引っ張られることによって上がります。
また、眼瞼挙筋の裏側で瞼板に直接つながっているのが「ミュラー筋」で、この筋肉も補助的にまぶたを上げる働きをしています。体全体につながる筋肉で、交感神経に支配されているため、緊張感が続くと肩こりや腰痛などの原因になるともいわれます。

前頭筋は顔の表情をつくる筋肉の一つで、眉毛の上から頭頂部付近まで縦に伸びています。眉毛を上げる役割を果たし、同時に額にシワを作ることになります。目を見開くようにまぶたをあける場合がありますが、このときは前頭筋を使っているのです。
一方で、まぶたを閉じる際に使う筋肉が、眼輪筋です。上まぶたから下まぶたにかけて、その名の通り輪のようにまぶたの周囲をくるくると同心円状に取り囲むようについていて、これが収縮することでまぶたが閉じられます。前頭筋と同じく表情をつくる筋肉の一つです。


眼球を上に回転させる働きがあり、白目をむくようなときにも使われる「上直筋(じょうちょくきん)」を、まぶたを上げる筋肉に含ませることもあります。
眼瞼下垂は、挙筋腱膜と瞼板が外れたり、挙筋腱膜が伸びてしまうことで、眼瞼挙筋の力がまぶたに伝わりにくくなった状態から発症します。

投稿者: 高田眼科

2016.02.24更新

私たちは普段、特に意識することなく、まぶたを開いたり閉じたり、まばたきを繰り返していますが、このまぶたの働きや構造に問題が生じた際に、「眼瞼下垂(がんけんかすい)」が発生するのです。
まぶたは、上まぶたと下まぶたで一組になっていて、表面は薄い皮膚で覆われ、裏側は結膜とつながっています。
眼瞼下垂とも密接に関わる「見る」メカニズムをまず説明しましょう。
眼球の表面には角膜という透明でやや硬い膜があります。さらにその奥には虹彩(こうさい)というカメラでいう絞りがあり、ここで光の調節をしています。日本人の虹彩は、メラニンによって茶色になりますが、白人の場合はメラニンが少ないためグリーンやブルーの色合いになるようです。角膜の裏には、カメラでレンズの役割をする水晶体があり、オートフォーカスのようにピントの機能を果たす網様体筋によってその厚さを変え、像を網膜に投影します。さらにこの像を視細胞が認識して脳に届けるというメカニズムで私たちは「見る」という感覚を得ることができるのです。


さて、角膜にはこのように大切な働きをする眼球を守る役割もあるのですが、さらにその角膜を守っているのが、まぶたなのです。物を見るときはまぶたを開き、眠るときはまぶたを閉じますが、ホコリや光などを感じたときは、瞬時に閉じて眼球にフタをするように保護するのも、まぶたの重要な役割です。また、閉じたり開いたりしてまばたきをすることで、塩分を含む液体でもある涙を出して汚れを洗い流したり、目の表面に涙の膜を作って、目が開いた状態でも目が乾かないように保護する働きも行っています。


人がこのように、まぶたの開け閉めを行ってさまざまな働きをする際は、主に「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」、「ミュラー筋」、「前頭筋(ぜんとうきん)」、「眼輪筋(がんりんきん)」の4つの筋肉を使っています。特に眼瞼挙筋は、まぶたを上げる際の動力となる筋肉で、「眼瞼下垂(がんけんかすい)」の重要な要因となります。

投稿者: 高田眼科

2016.02.24更新

◼︎「眼瞼下垂」の症状

眼瞼下垂になると目が開きにくく、まぶたが重いと感じるようになり、特に夕方になるとより強くこの症状を実感するようになります。このような感覚を感じて、まぶたを上げるのが難しくなると、その代わりに額を動かして上げようとします。すると、眉毛が高く上がったり、おでこに深いシワがよってしまうような状態が引き起こされます。まぶたを動かす筋肉も関係しているため、一重まぶたが二重になったり、二重まぶたの幅が広がったり、さらにまぶたが三重になって、女性はメイクをする際にアイライナーがうまくひけないという経験をすることもあります。また、視野が狭くなるため、アゴを上げて周囲の状況や下の方を見るようになり、動作も何となく不自然になります。
眼瞼下垂は、このような見た目だけの問題のほかに、眼精疲労や頭痛、肩こりを引き起こすこともあり、目の奥に痛みを感じることもあります。そして、特に先天的な眼瞼下垂では、視力に影響を与える可能性もあります。



◼︎「眼瞼下垂」のタイプと原因

眼瞼下垂は、生まれつきにまぶたが下がっている「先天性眼瞼下垂」と、生まれた後に何らかの原因でまぶたが下がってしまう「後天性眼瞼下垂」に分類されますが、似た症状でありながら眼瞼下垂ではない「偽眼瞼下垂(ぎがんけんかすい)」というタイプもあって、一人ひとりの患者さんごとにタイプが分かれます。
眼瞼下垂の原因は、まぶたを上げる筋肉に異常がある場合、その筋肉を動かす神経に何らかの異常が生じた場合、または、まぶたの一部で収縮することによってまぶたを上げる働きをする「挙筋腱膜(きょきんけんまく)」の異常が原因で起こる場合の3つに大きく分けられます。
まぶたを上げる部分はデリケートな構造になっているので、花粉症やコンタクトレンズを使うときなどに、まぶたを強くこする行為を続けているだけで眼瞼下垂になってしまうため、注意が必要です。詳しい原因を診断し、さらにその程度によりふさわしい治療法が分かれます。

投稿者: 高田眼科

2016.02.24更新

まぶたが通常の位置より下がって、目が開けづらくなるような状態のことを「眼瞼下垂(がんけんかすい)」といいます。眼瞼下垂になると、まぶたが下がってしまうため、物が見えにくくなります。また、まぶたが下がることによって、周囲からはいつも眠たそうな表情に見えてしまう傾向にあります。

眼瞼下垂かどうかの目安として、"MRD(margin-reflex distance)"が使われます。これは"上まぶたの縁から黒目の中央部の距離"を指します。この距離が3.5mm以下になった場合に、眼瞼下垂と診断されます。こで言う「黒目の中央部」を瞳孔(どうこう)といいます。日本人の黒目は、実際は茶色がかった虹彩(こうさい)の中央に黒く丸い部分がありますが、これが瞳孔です。正常に目が開いている人の場合でも、黒目の上の方に上まぶたが少しかかっていて瞳は全体の80%ほど露出し、瞳孔は100%露出しています。この場合の"上まぶたの縁と黒目の中央部の距離"は3.5~4.0mm程度です。

軽度の眼瞼下垂では、上まぶたは瞳孔にかかり、この場合の距離は1.5mm前後、中程度では0.5㎜前後。重症になると上まぶたが瞳孔をふさいでしまうことになり、距離の数値はマイナスとなります。
光は、瞳孔を通って目のなかに入ってきます。瞳孔を調節する虹彩は、よくカメラの絞りに例えられますが、光が強いと、まぶしくならないために小さく縮み、夜間や暗い場所では大きく開いて目の中に入る光の量を多く取り入れるようにする役割があります。人が物を見るメカニズムは、瞳孔から入ってきた光が網膜に当たるところから始まりますので、瞳孔を隠してしまう眼瞼下垂は、見た目はもちろん目にとって深刻な事態なのです。


このような眼瞼下垂には、症状が片側の目のみに現れる「片眼性(へんがんせい)」と、両目共に出る「両眼性(りょうがんせい)」があります。また、先天的に眼瞼下垂になっている場合、一部は常染色体優性遺伝によって生じると言われています 。

投稿者: 高田眼科

2016.02.17更新

動眼神経麻痺って?

「動眼神経麻痺(どうがんしんけいまひ)」は、脳神経のひとつである「動眼神経」の障害により生じ、「眼瞼下垂(がんけんかすい)」の原因になります。
「動眼神経」は、「滑車神経(かっしゃしんけい)」、「外転神経(がいてんしんけい)」の2つの神経と共に、いずれも眼球を動かす筋肉を支配しています。そのなかで動眼神経は、眼球を鼻側(内側)方向に向ける「内直筋(ないちょくきん)」、上下に向ける「上直筋(じょうちょくきん)」と「下直筋(かちょくきん)」、外方向に回転させる「下斜筋(かしゃきん)」を支配していますが、3つの神経共に、異常や麻痺があれば支配筋肉を動かせなくなります。
さらに動眼神経はこのほかに、瞳孔を調節する「瞳孔括約筋(どうこうかつやくきん)」とまぶたを上げる「上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)」を支配しています。そのため、動眼神経に障害が生じると、まぶたを上げる力にも影響が及んで眼瞼下垂が生じるのです。特に動眼神経による眼瞼下垂は、まぶたで目が覆われるなど重症になるケースが多くみられるようです。



・症状と治療について

動眼神経麻痺の原因は、多くみられる順に、頭蓋骨の中に腫瘍ができる「脳腫瘍(のうしゅよう)」、「頭部外傷」により神経が傷ついた場合、「脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)」による圧迫、動脈血量の減少による局所的な貧血である「虚血(きょけつ/『糖尿病』を含む)」などが挙げられます。眼瞼下垂は、これらによる動眼神経の麻痺によって引き起こされます。
病名そのものが深刻なケースが目立ちますが、診断を見誤ると重大な事態につながるため、動眼神経麻痺による眼瞼下垂を見極めるには注意が必要です。したがって原因によっては専門医による治療が優先され、緊急措置が求められる場合もあります。たとえば、片目でものを見るときに眼の位置がずれる「斜位(しゃい)」などの症状がみられ、激しい頭痛や眼痛などが伴う場合は脳動脈瘤の可能性があります。脳動脈瘤が破裂すると「くも膜下出血」を発症し命にかかわることもあるため、精密検査や脳神経外科の処置が必要になります。
動眼神経麻痺の場合は、物が二重に見える「複視」などの症状が生じる場合もあります。瞳孔に異常がなく、眼瞼下垂や複視が一日のなかで変動する場合は、「重症筋無力症(じゅうしょうきんむりょくしょう)」の疑いがありますが、これに関しては『[先天性眼瞼下垂]の症状「重症筋無力症」』をご覧ください。

投稿者: 高田眼科

2016.02.17更新

・重症筋無力症って?

「重症筋無力症(じゅうしょうきんむりょくしょう)」は、末梢神経と筋肉のつなぎ目としての役割を果たす「神経筋接合部(しんけいきんせつごうぶ)」の障害によって筋力低下が引き起こされ、「眼瞼下垂(がんけんかすい)」の原因になります。
そのメカニズムをさらに詳しく説明します。
通常、筋肉は、脳からの指令で神経繊維の末端から出た記憶や学習などに関わる情報伝達物質「アセチルコリン」を、筋肉側の受け皿である「アセチルコリン受容体」で受けて収縮し動きます。ところが、この神経筋接合部である受容体が、体内で作られた自分自身の抗体によって脳からの情報伝達を妨げられ、筋力の低下を引き起こすのが重症筋無力症です。眼球を動かす「外輪筋(がいりんきん)」、まぶたにも関わる「外眼筋(がいげんきん)」、そしてまぶたを上げる「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」などの「眼筋(げんきん)」の筋力低下を引き起こすことで眼瞼下垂にもつながります。
重症筋無力症になると、筋力の低下に伴って通常よりも疲れやすい「易疲労性(いひろうせい)」の症状として現れ、日常で不通にできていたことも難しくなります。また、朝よりも夕方になるにつれて症状が悪くなる「日内変動(にちないへんどう)」があることが多いようです。



・症状と治療について

重症筋無力症は、眼瞼下垂をはじめ、物が二重に見える「複視」などの眼の症状を引き起こしやすく、症状が眼だけに限って現れる場合は「眼筋型(がんきんがた)」と呼ばれます。一方、全身の症状がある場合は「全身型」と呼ばれ、歯磨きや整髪の際に腕がだるかったり、階段の上り下りでとても疲れたり、食べ物をうまく飲み込めない「嚥下障害(えんげしょうがい)」や発音がしづらい「構音障害(こうおんしょうがい)」も引き起こし、症状が重くなると呼吸困難に陥ることさえあります。
重症筋無力症の診断において、眼や顔面の筋肉に症状が出ているかどうか、特に眼瞼下垂があるかどうかは、重要な判断材料になります。治療方法は、薬剤を飲む内科的な治療と手術による外科的な治療に分かれます。薬剤は、筋肉への情報伝達を強める薬剤コリンエステラーゼ阻害薬や、抗体を抑制するステロイド薬、免疫抑制薬などがあります。手術は、胸腺というリンパ組織を摘出する「胸腺摘除(きょうせんてきじょ)」があり、眼瞼下垂で主に用いられる手術も施されますが、症状をみながらまず内科的な治療から始めるのが一般的です。

投稿者: 高田眼科

2016.02.17更新

眼瞼裂狭小症候群って?

「眼瞼裂狭小症候群(がんけんれつきょうしょうしょうこうぐん)」は、「瞼裂狭小症候群」などともいわれる「先天性眼瞼下垂(せんてんせいがんけんかすい)」のひとつで、まぶたを上げる筋肉に何らかの異常があると考えられます。
「眼瞼裂(がんけんれつ)」とは上まぶたと下まぶたの裂け目の部分を指しますが、この症状は、その横や縦の長さ、またはその両方が縮小して狭くなっています。そのため、左目と右目の目頭の間隔が異常に離れたように見えるのが特徴です。眼瞼下垂は、両方の目に症状が出る「両眼性(りょうがんせい)」として現れ、目の開きが少なくなりますが、左右で差が出る場合もあります。また、目頭の部分を覆う上まぶたのひだである「蒙古襞(もうこひだ)」がみられることがあります。このひだは、日本人(黄色人種)に多く、一般的に西洋人にはありません。この疾患に伴う成長障害や知能障害は認められません。
2015年7月、厚生労働省が新たに「難病医療費助成制度」に指定した「ヤング・シンプソン症候群」にも、この眼瞼裂狭小症候群の症状がみられます。



・治療について

眼瞼裂狭小症候群は、眼瞼裂の状態から目を大きく開けることが難しいため、見えづらさを補う目的で眉を持ち上げたり、アゴを上げたりする癖がつくこともあり、片方の目が正しい方向を向いているのに、もう片方の目がズレて向いている「斜視」や、視覚情報が伝わる経路上に支障があることで視力が弱まった「弱視」を伴うケースがみられますので、症状に応じた治療が求められます。さらに、本人が他人と比べて異なる状態にあることを自覚することによる心理状況などを考えて、早期の治療をすすめる医師もいますので、精密検査や遺伝子レベル・染色体レベルの検査を行い、疾患の状況を踏まえ、よくお考えのうえ治療にあたってください。
優性遺伝の疾患で、両親のどちらか、あるいは両方に眼瞼裂狭小症候群の遺伝子が認められるケースが大半です。ただ、両親のどちらにも瞼裂狭小症候群の遺伝子がないのに、その子供に症状が現れる場合もあって、優性遺伝だけを原因とすることができないのが現状です。
眼瞼裂狭小症候群の治療法は、やはり手術が一般的ですが。先に述べたように視力にとっての悪影響を考慮すると、重症のケースでは、なるべく早期の手術がベストな場合もあります。症状によってですが、手術は、思春期に向かって成長するに従って複数行う場合もあります。

投稿者: 高田眼科

2016.02.17更新

・単純性眼瞼下垂って?

「単純性眼瞼下垂(たんじゅんせいがんけんかすい)」は、「先天性眼瞼下垂」のなかで約9割を占めるともいわれる最も一般的な症状で、生後から1年以内に発症します。
原因は、まぶたを上げる役割をする「上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)」という筋肉の発育不全、もしくは上眼瞼挙筋を動かす神経の発達異常によるものと考えられます。生まれつきまぶたを上げる筋肉が働かないことや、その筋肉の力が弱いことから、まぶたが下に垂れ下がる「眼瞼下垂」になってしまいます。目の両側に症状が現れる「両眼性(りょうがんせい)」の場合もありますが、約8割は、どちらか片側の目の方に症状が出る「片眼性(へんがんせい)」のことが多いようです。
単純性眼瞼下垂では、眼瞼下垂以外の眼球運動障害などの障害は、ほとんどみられません。したがって基本的には、眼科医のもとで推移を見守る場合が多いようです。ただ、単純性眼瞼下垂においても片方の目が正しい方向を向いているのに、もう片方の目がズレて向いている「斜視」や、視覚情報が伝わる経路上に支障があることで視力が弱まった「弱視」を伴うケースがみられますので、症状に応じた治療が求められます。



・治療について

単純性眼瞼下垂の治療にあたっては、まぶたを上げる挙筋機能の力が残っている場合と、残っていない場合とで方法が異なります。
力が残っている場合は、ゆるんでしまった腱膜を、筋肉を傷つけずにまぶたの内にある「瞼板(けんばん)」に再固定する「挙筋前転法(きょきんぜんてんほう)が主に用いられます。一方、まぶたを上げる力が残っていないか、かなり弱まっている場合は、「筋膜(または腱)移植による吊り上げ術」を行うことが多いようです。この方法は、まぶたと、まゆげや額を上げる「表情筋(ひょうじょうきん)」のひとつである「前頭筋(ぜんとうきん)」の間に、通常は大腿の筋膜や前腕の腱を移植し、前頭筋の力でまぶたを上げる手術です。なお、子どもの場合の眼瞼下垂の手術は、全身麻酔が基本となっています。
手術で、まぶたが上がりすぎて「過矯正(かきょうせい)」になったときに、眼瞼下垂とは逆の「閉瞼不全(へいけんふぜん)」の状態になることがあるため、注意が必要です。「兎眼(とがん)」とも呼ばれるこの症状は、目を閉じようとしたときに上まぶたがきちんと閉じられず白目がのぞいてしまうもので、顔面神経麻痺によっても引き起こされます。

投稿者: 高田眼科

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当院では、「何が原因で悪くなってしまったのか」を患者様とともに考え、治療後のよい状態を常に保つことができるような手術を行います。眼科治療を通じて国民の皆様の全身的な健康に寄与することを目標に努力してまいります。

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