2016.07.19更新

治療について

「先天性筋強直性(せんてんせいきんきょうちょくせい)ジストロフィー」は、筋強直性ジストロフィーの母親もしくは父親をもって生まれた子どもに、身体がふにゃふにゃしているように見える「筋緊張低下(きんきんちょうていか)」などの症状がみられる疾病です。正常な筋肉は、ゴムのように弾性があって適度に伸び縮みさせることで筋力を発揮します。そのために筋肉は常にある程度の緊張状態にあるのですが、筋緊張低下とは、私たちの活動に必要な筋肉の緊張が全身で低下するという症状です。この症状自体は、年齢を重ねるとともに軽くなります。しかし、残念ながら筋力の低下が回復することはなく、大半が知的障害を伴ってきます。


呼吸器や心臓、消化器、中枢神経などにみられる先天性筋強直性ジストロフィーの多くの合併症のひとつとして「眼瞼下垂(がんけんかすい)」も発症しますが、この疾病であると気づかないまま麻酔・手術を行い、術後合併症を起こした後に気づく場合もありますので治療には注意が必要です。眼瞼下垂の治療は、〔眼瞼下垂]の手術「眼瞼挙筋腱膜前転術」、〔眼瞼下垂]の手術「眼瞼挙筋短縮術」、〔眼瞼下垂]の手術「前頭筋吊り上げ術」という眼瞼下垂の主な3手術方法の説明を参考にしてください。


根本的な治療方法ですが、残念ながら現在のところ、まだ見つかっていません。筋力の低下に対しては、股関節から足先までの下肢の各所に装着する短下肢装具(たんかしそうぐ)や車いすの使用、あるいはリハビリテーションを行うことで対応する方法が取られており、そのほか筋強直が非常に強いときには薬物投与を行うこともあります。



◼︎難病治療へ

厚生労働省が指定する難治性疾患などに関する調査研究の推進、情報収集および知識の普及啓発など、難病における医学研究の積極的な振興を図るために設立された「公益財団法人難病医学研究財団」という機関があります。ここで、2010年度から「筋チャネル病および関連疾患の診断・治療指針作成および新規治療法開発に向けた基盤整備のための研究班」として行われている研究が、先天性筋強直性ジストロフィーの治療と関わっています。


筋強直性ジストロフィーは希少な疾病のため、治験に必要な患者数や情報収集を行う目的で、国際的な共同治験が行われる動きがみられます。そこで日本でも「神経・筋疾患患者登録センターRemudy( レムディー)」で筋強直性ジストロフィーの患者登録が行われています。患者登録という手段は、臨床試験や治験に協力する意思があることを示すものです。こういた地道な努力が、いつか先天性筋強直性ジストロフィーの治療の革新につながるはずです。


投稿者: 高田眼科

2016.07.19更新

◼︎治療について

上まぶたと下まぶたの裂け目の部分を指す「眼瞼裂(がんけんれつ)」の横や縦の長さ、またはその両方が縮小して狭くなる「眼瞼裂狭小症候群(がんけんれつきょうしょうしょうこうぐん)」。まぶたを上げる筋肉に何らかの異常があるために発症します。

眼瞼裂狭小症候群の診断では、精密検査や遺伝子レベル・染色体レベルの検査を行いますが、それでも異常が認められない場合が多くみられます。(どちらか一方の親から 原因遺伝子を受け継いだだけで発病する)常染色体優性遺伝による疾病といわれていますが、散発例(家族には全く発病者がみられないのに突発的に発病者が現れるケース)も少なくなく定義が定まっておりません。また、症例が少ないため、検査方法が確立されていないのも事実です。治療方法は手術で治すのが一般的ですが、ほかの「先天性眼瞼下垂(せんてんせいがんけんかすい)」と同様に、どの時期に手術を行うかは、さまざまな見地があります。しかしながら、眼瞼裂狭小症候群の場合は、視機能の発達に、より注意することが求められます。



◼︎手術について

一般的には3~4歳以降をすすめるケースが基本なのは、ほかの先天性眼瞼下垂と同様ですが、眼瞼裂狭小症候群は、重度の場合、視野が狭くなって視機能の面で障害が生じるリスクについて考える必要があります。特に横の瞼裂が狭小となるケースでは、弱視につながる可能性が高くなります。斜視や乱視の発症リスクも含め、その重大性を認識することも大切です。もうひとつ、容姿を理由とする昨今のいじめ問題を危惧する声は大きく、本人が抱くであろう劣等感などを考慮すると、早期の治療について相談される意義は大きいでしょう。また、早期の手術を行った場合、成長に伴って将来、改めて手術する必要が生じるのですが、傷跡などをご心配されることはありません。


具体的な手術方法については、〔眼瞼下垂]の手術「眼瞼挙筋腱膜前転術」、〔眼瞼下垂]の手術「眼瞼挙筋短縮術」、〔眼瞼下垂]の手術「前頭筋吊り上げ術」という眼瞼下垂の主な3方法を通してそれぞれご説明しています。


投稿者: 高田眼科

2016.07.19更新

◼︎診断のすすめ

成人で最も頻度の高い筋ジストロフィー症で、その名のとおり筋強直(きんきょうちょく)や筋萎縮(きんいしゅく)を特徴とする「後天性筋強直性(こうてんせいきんきょうちょくせい)ジストロフィー」。この疾病は、症状が軽い場合は症状や機能障害に対する自覚が乏しいため、対応が後手に回りがちなことも問題です。

また、この疾病だと医師が気付かずに手術を受けてトラブルになるケースや、呼吸障害が認識されずに単なる風邪が深刻な呼吸不全を発症してしまうこともあります。この疾病であるかどうかは、筋力の低下や筋強直、顔つきなどの臨床での変化、白内障などの病歴、ご家族の病歴、そして遺伝子検査などから診断が可能です。

ただ、症状の軽い患者さんの場合は、臨床症状で診断するのは簡単ではありませんが、[後天性眼瞼下垂]の症状「後天性筋強直性ジストロフィー」の説明をよく読んで、医師の診断を早めに受けられることをおすすめします。


◼︎診断方法・治療方法は?

診断は、主に次のようなステップで行われます。
(1)後天性筋強直性ジストロフィーは、筋肉が一度収縮した後、もとのように弛緩するのに時間がかかる ミオトニーと呼ばれる症状を特長とします。ミオトニーは、手を強く握ったあと、スムーズに手が開かず時間がかかったり、診察用ハンマーで手のひらの母指球(親指の付け根のふくらんだ部分)や舌を叩くと筋収縮が見られることで分かります。さらに、進行性の筋委縮(筋肉自体が小さくなってやせていく)が起きている場合は、より可能性が高くなります。


診断ではさらに(どちらか一方の親から 原因遺伝子を受け継いだだけで発病する)優性遺伝による親族の病歴を確認。さらに針筋電図検査により、特徴的な波形図とスピーカーからの爆撃音に似た音が聞かれるミオトニア放電の検出と、遺伝子検査における異常が認められることによって、後天性筋強直性ジストロフィーと診断されます。


「眼瞼下垂(がんけんかすい)」は、筋力低下の症状や多くのほかの合併症の一つとして発症しますが、この疾病自体の根本治療法は見つかっていませんでした。ただ、数年前に日本で、核酸を筋肉細胞に導入する治療方法のマウス実験による有効性が発表されるなど研究は進んでいます。また、眼瞼下垂とは直接関係がありませんが、リハビリテーションによって筋力低下を予防し、歩行機能を維持することも大切になります。

投稿者: 高田眼科

2016.07.19更新

◼︎治療について

水分を吸ったりあくびをするなど、口を開けたときに下アゴを動かす行為と同時に、上まぶたがピクピクと上の方に意識とは無関係に動く「マーカス・ガン現象」。先天性で特に新生児期や乳児期に目立つ症状であるため、母親が授乳中などにこの症状に気づくことが多いようですが、生後数年を経過するうちに 自然治癒につながる場合があることも知られています。したがって、積極的に手術をせず、そうした自然治癒に結びつくような傾向がないか見守るというアプローチを選択することもあります。ただし、必ず自然治癒するという保証がないことも事実です。


治療方法は、基本的には手術しかないのですが、マーカス・ガン現象のような先天性の「眼瞼下垂(がんけんかすい)」の場合、実施する時期にはさまざまな考え方があります。できるだけ早期にすべきという立場や、思春期を迎える前、あるいは小学校入学前という年齢にポイントを置く場合もありますが、一般的には3~4歳以降をすすめるケースが多いようです。これは仮に眼瞼下垂がみられても、下向きの際は目が開いており、通常はアゴを上げて見ているため、視機能は正常に発達しているという観点からです。また、3~4歳になれば、ある程度、手術に関して理解することができるという背景もあります。ただ、片方の目で見る習慣がつくと乱視や弱視になることもありますので、この点は注意が求められます。

このような事情から、視機能を守るため生後6ヵ月頃から弱視や斜視の診察を定期的に受けることをおすすめします。眼瞼下垂の程度が強く、十分にまぶたが上げられず光刺激が網膜に届かないことにより視力の発達が妨げられる「視性刺激遮断性弱視(しせいしげきしゃだんせいじゃくし)」は避けなければなりません。また、斜視が認められた場合は、眼瞼下垂と同時に手術を行うことになります。


◼︎手術について

このような治療への考え方に基づいて、眼瞼下垂の手術は主として外見を整える目的で行います。手術は両眼の場合で1~2時間程度で終わりますが、過矯正(矯正のし過ぎ)や低矯正(矯正の不足)には十分に注意して行います。とくに過矯正の場合には、目が閉じなくなる「兎眼症(とがんしょう)」を避けなければなりません。

手術方法については、〔眼瞼下垂]の手術「眼瞼挙筋腱膜前転術」、〔眼瞼下垂]の手術「眼瞼挙筋短縮術」、〔眼瞼下垂]の手術「前頭筋吊り上げ術」という眼瞼下垂の主な3方法を通してそれぞれご説明しています。
マーカス・ガン現象特有の症状は、片側の目だけに現れる「片眼性(へんがんせい)」が一般的ですが、両側の上まぶたに同じ症状が現れる場合もあるようです。
そうした両眼性の場合は、両方の目を手術するケースと、程度が軽い方の目に重い方の目の程度を合わせるように、片方の目だけ手術をするケースもあります。  


投稿者: 高田眼科

2016.07.19更新

◼︎治療について

「眼瞼下垂(がんけんかすい)」の約90%を占めるといわれる「単純性眼瞼下垂」。単純に眼瞼下垂のみの症状で、それ以外の異常を伴いません。単純性眼瞼下垂の手術方法については、〔眼瞼下垂]の手術「眼瞼挙筋腱膜前転術」、〔眼瞼下垂]の手術「眼瞼挙筋短縮術」、〔眼瞼下垂]の手術「前頭筋吊り上げ術」という眼瞼下垂の主な3方法を通してそれぞれご説明しています。

特にまぶたを上げるときに重要な役割を果たす上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)の発達障害などにより、生まれつき目を大きく開けることが困難な先天性眼瞼下垂。子どもにとっての手術の時期は慎重に考える必要があります。

ただ、その前に重要なステップとなるのが、眼瞼下垂の診断です。大人の眼瞼下垂では、"上まぶたの縁から黒目の中央部の距離"などの測定によって診断できますが、子どもの場合は、静止していることが困難なために正確な眼瞼下垂 の診断を下すことが困難なこともあります。そこで、まぶたの左右対称かどうか、眉毛やアゴの位置などから判断を行うことになりますが、症状によっては手術の必要がないこともあります。また、斜視で片目を閉じる癖がついているために眼瞼下垂と間違われる場合などもあるため、診断は慎重に行ってもらうことが大切です。さらに、「先天性動眼神経麻痺(せんてんせいどうがんしんけいまひ)」など、ほかの眼瞼下垂との区別も必要になります。




◼︎手術について

単純性眼瞼下垂の具体的な治療方法は、[先天性眼瞼下垂]の症状「単純性眼瞼下垂」でもご説明しています。
手術の時期は、できる限り早期に行う立場から思春期前まで待つという考え方まで多様ですが、一般的には3~4歳以降をすすめるケースが多いようです。これは、下を向いている際は目が開いており、通常はアゴを上げて見ているため、視機能は正常に発達しているという観点からです。アゴや眉毛を上げて物を見る行為は、正常な視機能の発達にもつながります。視力が健全かどうかを注意しながら成長を見守りましょう。3~4歳になれば、手術に関する説明をある程度、理解することができるという背景もあります。


幼児の眼瞼下垂では、全身麻酔で手術することが多いため、不安に思われる方もいらっしゃるかと思います。手術する部位のみの痛みをとる局部麻酔だけで十分な場合もありますが、手術中に受ける恐怖心などを考えると全身麻酔が必要となる場合が多いのです。また、全身麻酔の場合、麻酔を専門に行う医師が必ず付き添って安全性を高めます。


投稿者: 高田眼科

2016.07.19更新

原因と治療

眼球を動かす筋肉を支配する「動眼神経(どうがんしんけい)」は、瞳孔を調節する「瞳孔括約筋(どうこうかつやくきん)」や、まぶたを上げる(開ける)「上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)」まで支配しています。したがって、動眼神経が麻痺すると「眼瞼下垂(がんけんかすい)」だけでなく、さまざまな目の動きがコントロールできなくなってしまいます。
動眼神経麻痺の原因は、脳動脈の一部分が膨らんで血管壁が弱くなった状態の脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)や、頭蓋骨内にできる脳腫瘍(のうしゅよう)、脳血管が詰まったり狭まったりするなどの原因で酸素欠乏や栄養不足になり脳組織が壊死(梗塞)する脳梗塞(のうこうそく)、脳血管障害(脳卒中)や脳組織が押し出される脳ヘルニア、動眼神経の局所性貧血、糖尿病の合併症による神経障害、事故などによる外傷など多岐にわたります。


眼瞼下垂や眼球の運動障害以外に、瞳孔が大きく開いたりピント調節がうまくできないなどの瞳孔障害がある場合は、脳動脈瘤の危険性がありますので十分な注意が必要です。この場合は頭痛を伴うことがあります。治療が遅れて脳動脈瘤の破裂に至るとクモ膜下出血を発症し命にも関わるため、早急にMRI(磁気共鳴画像診断)などの頭蓋内の精密検査や脳神経外科的な処置が必要となります。また、瞳孔障害がない場合も、念のため脳動脈瘤を確かめる慎重さが求められます。瞳孔障害がない場合は、動眼神経の局所性貧血や脳梗塞が原因である可能性が高くなります。


いずれにしても動眼神経麻痺の治療は、原因となっている脳腫瘍などの疾病へのアプローチが優先されます。もちろん、糖尿病による発症の場合は血糖値コントロールなどの治療が必要となり、動眼神経の局所性貧血の場合は回復の経過を見守ります。動眼神経麻痺による眼瞼下垂の症状は瞳を覆ってしまうほどの重度になるケースが多いですが、脳の重大疾患の危険性が考えられるため、まずは早急な脳神経外科による受診が求め

投稿者: 高田眼科

2016.06.24更新

眼瞼下垂の古典ともいえる書籍

専門家向け・患者さん向けを問わず、「眼瞼下垂(がんけんかすい)」に関する情報が得られる書籍を3回にわたってご紹介する3回目。入手が難しい書籍も含まれますが、今回は、医師向けの眼瞼下垂に関する古典ともいえる書籍と、一般向けの書籍の2冊を紹介します。眼瞼下垂の情報収集の一助となればと思います。

■「BEARD'S PTOSIS 眼瞼下垂」
メディカル葵出版/井出 醇 訳

Michel Beard博士によって1969年に初版が著されたという、いわば眼瞼下垂の古典といってよい書籍です。眼瞼下垂手術の原点がここにあり、当時は、わずか450例の経験から、この歴史的な取組みが行われました。眼瞼下垂治療の歴史を感じることのできる内容になっていますので、興味のある方は手にとってみてください。300ページに迫る大型本でメディカルイラストや白黒写真による術式の説明が満載です。

改定を担当した当時のCallahan博士の序文には次のように記されています。「多くの眼形成手術の中で、眼瞼下垂は一定した結果を得るのが難しいという理由で、最も興味をそそられるものだった。」
このような時代を経て眼瞼下垂治療は現在も進歩し続けていますが、この書籍は初版から数えて第四版(1990年)にあたる内容を、現役の眼科医である井出醇さんが翻訳されたものです。
専門的な内容を含みますが、患者さんと医師の間の話し合いの必要性、つまりインフォームドコンセント(手術などに際し、医師が正しい病状や治療方針を分かりやすく十分に説明したうえで患者との合意を得る)についても語っている点は一般の方にも興味深いでしょう。



眼瞼下垂のセミナーをまとめた内容

著者が行った眼瞼下垂のセミナーの内容をまとめたもので、編集スタイルに新しい試みが行われているのが特長である書籍をご紹介します。
■「眼瞼学 眼瞼下垂症手術」
メディカル葵出版/栗橋 克昭 著

現役の眼科医である栗橋克昭さんが、学会で眼瞼下垂のセッションを開催し、発表した内容をまとめたのが本書です。患者さんの生の声を通して手術の画像を把握できるという新しいスタイルをとっています。一つひとつの症例のエビデンス集でもあり、うつ病が眼瞼下垂症手術後に改善し治療薬が不用になった症例や、自律神経症状が改善した症例などが紹介されています。また、眼瞼下垂の検査に適した睫毛クリップ負荷テストについても説明されており、一般の方にも興味深い内容にふれることができます。

投稿者: 高田眼科

2016.06.24更新

3学会合同の診療ガイドライン

専門家向け・患者さん向けを問わず、「眼瞼下垂(がんけんかすい)」に関する情報が得られる書籍を3回にわたってご紹介する2回目。入手が難しい書籍も含まれますが、今回は関連学会の共同編集による医師向けの書籍と、目の老化に関わる一般向けの書籍の2冊を紹介します。眼瞼下垂の情報収集の一助となればと思います。

■「形成外科診療ガイドライン」(6)頭頸部・顔面疾患: 頭頸部再建/顔面神経麻痺/眼瞼下垂症
金原出版/日本形成外科学会、日本創傷外科学会、日本頭蓋顎顔面外科学会 編
形成外科領域において、EBM(Evidence-Based Medicine=根拠に基づく医療)の視点で作成された「形成外科診療ガイドライン」シリーズ全7冊中の一冊に、眼瞼下垂についてまとめられた書籍があります。基本診療を明確化する意図のもとで国内外の論文からエビデンスを収集してまとめた、医師向けの一冊です。
日本初ともいわれる日本形成外科学会、日本創傷外科学会、日本頭蓋顎顔面外科学会の三学会合同による診療ガイドラインです。



一般向けに語られた自らのアプローチ.
現役の眼科医が表した眼瞼下垂関連の書籍、2冊を紹介します。それぞれに、自身の視点に忠実にまとめられています。

■「目は若返る 50歳からの眼科治療」
幻冬舎メディアコンサルティング/佐藤 香著

現役の眼科医である著者が提唱する「トータルアイケア」をベースとして、50歳を過ぎた方たちを対象に"目の老化"を防ぎ視力を取り戻すことをテーマにまとめられました。このなかで、白内障や緑内障、加齢黄斑変性とともに加齢による目の疾患の一つとして眼瞼下垂が取り上げられています。日常生活で使える目の老化予防ノウハウ(目の老化を未然に防ぐ50代からの予防のポイントQ&A)も紹介されています。 自分の目に関心がもてるような内容は、眼瞼下垂に関しても親しみやすく語られています。

■「眼瞼下垂診療アップデート」
星雲社/柿崎裕彦 著
柿崎裕彦・愛知医科大学病院教授が表した眼瞼下垂診療に関する解説書です。著者は、軽度の眼瞼下垂まで全て手術になる現状と距離を置き、マスコミの報道を含め、適正でない情報が飛び交うなかで眼瞼下垂という疾病の「本質」を冷静に見つめようとします。眼瞼下垂の実態を知ってもらおうという意図を明らかにし、確固としたエビデンスに基づいた眼瞼下垂手術を説明しようと試みています。

投稿者: 高田眼科

2016.06.24更新

眼科と形成外科のコラボレーション

専門家向け・患者さん向けを問わず、「眼瞼下垂(がんけんかすい)」に関する情報が得られる書籍を3回にわたってご紹介します。入手が難しい書籍もあり、医師向けの術式が記述された書籍も含まれますが、眼瞼下垂の情報収集の一助となればと思います。

■「超アトラス眼瞼手術―眼科・形成外科の考えるポイント―」
全日本病院出版会/村上正洋・鹿嶋友敬/編

村上正洋・日本医科大学武蔵小杉病院形成外科部長と、鹿嶋友敬・群馬大学眼科研究室リーダーの両名が編者となって、形成外科と眼科の相互理解を目指してまとめられています。それは、形成外科医に対し眼科的知識と感覚を、眼科医には形成外科的知識と感覚を理解し知ったうえで治療に当たってほしいという願いが込められています。もちろん医師のために編集された内容なのですが、これから眼瞼手術を始めようとする医師を想定した内容にもなっており、眼瞼下垂についての知識を得たいという方にも有意義な書籍となっています。
症状別に、あるいは患者さんの年代別に術式をオールカラーの連続写真と詳しいメディカルイラストで解説される部分は、専門的かもしれませんが、眼瞼下垂手術以前の「目の基本」から、眼瞼下垂の基本知識などの情報は一般の方にも知ってほしい組み立てになっています。


医師向けと患者さん向けにまとめられた2冊もあります。
上記と同じように、医師向けに術式をまとめた書籍と、患者さん向けの基本知識がまとめられた書籍の2冊をご紹介します。

■「眼瞼下垂」
文光堂/久保田 伸枝著

著者の久保田伸枝さんは、帝京大学医療技術学部視能矯正学科客員教授。眼瞼下垂の手術について網羅された書籍のなかった2001年に出版されました。挙筋腱膜前転法を中心とする手術経験の集大成としてまとめられた医師向けの書籍です。眼瞼下垂の診断から治療まで、多数の症例がカラー写真とメディカルイラストで詳しく解説されています。実際の治療に役立つよう、症例の要約を付けている実践的な一冊になっています。

■「白内障 眼瞼下垂―日帰り手術でこう治す まるまるわかるQ&A」
JPS出版局/高田 眞智子 著
眼瞼下垂の基本的なQ&Aからスタートし、手術に関して、患者さん向けの基本的な知識を現役の眼科医が語っています。



投稿者: 高田眼科

2016.06.24更新

◼︎眼瞼下垂の患者さんの会

「眼瞼下垂(がんけんかすい)」という疾病は、まだまだ認知されているとはいえません。しかし、啓蒙と援助などを目的とした患者さんたちの組織は多くはありません。ここでは、神奈川県藤沢市に本拠地を置く「特定非営利活動法人眼瞼下垂の会」と、関連する医師の学会について紹介します。

「特定非営利活動法人眼瞼下垂の会」は、「眼瞼下垂の当事者さん同士、眼瞼下垂の子を持つ親御さん同士当事者さんと親御さんとお医者さんをつなぐために、そして、世の中の人たちに『眼瞼下垂症』という症状を知ってもらうために発足した患者会です。」と、WEBサイトでその経緯を語っています。さらに「眼瞼下垂の会は、当事者さんと親御さんが『眼瞼下垂とともに生きるお手伝い』を目指しています。」として、次の8項目を掲げています。

1.当事者とその親に眼瞼下垂の症状を正しく理解してもらう
2.正しい知識を持って納得のいく治療方法を選択してもらう
3.よりよい治療が受けられる病院情報の提供
4.当事者同士の交流と情報交換
5.当事者の親同士の交流と情報交換
6.一般層への認知度を上げて症状を正しく理解してもらい 就学・就職をしやすく、そして差別やいじめをなくす
7.医師とのネットワークを通じ眼形成の医療技術の向上8.眼瞼下垂についての調査・研究。

セミナー開催をはじめ、SNSを通じた多角的で積極的な情報発信を行っています。


◼︎眼瞼下垂関連の学会

次に、眼瞼下垂に関わる医師の学会について紹介します。
「日本眼科学会」は、「眼科学の進歩発展を図り、もって人類・社会の福祉に貢献することを目的として」1897(明治30)年に設立されました。事業内容として、次の10項目が挙げられています。
1. 学術集会の開催
2. 学術論文集・学術図書の刊行
3. 学術の振興および奨励
4. 眼の疾患に関する調査・研究の実施
5. 市民公開講演会の開催
6. 内外の関連学術団体との連絡及び協力
7. 専門医及び各種認定
8. 専門医生涯教育の推進
9. 臓器移植に関する運動の推進
10. その他目的を達成するために必要な事業

また、毎年、開催される「日本臨床眼科学会」では、特別講演、招待講演、シンポジウムなどが展開されています。
また、「日本小児眼科学会」は、「子どもの眼の疾患に関する医療と学問の発展を目的として設立」された学会で、ここでも眼瞼下垂が取り上げられています。

一般社団法人「日本形成外科学会」は、その事業として
1.学術集会の開催、
2.機関誌の編集、
3.発行、学術講習会の開催、
4.専門医の認定および更新、
5.認定施設、教育関連施設の認定を挙げています。

また、形成外科で扱う疾患として眼瞼下垂を取り上げています。
主に以上のような組織が、それぞれの立場で眼瞼下垂の患者さんへの支援や啓蒙、眼瞼下垂の治療へのアプローチを行っています。

投稿者: 高田眼科

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眼瞼下垂なら 高田眼科併設眼瞼下垂治療センターまで

当院では、「何が原因で悪くなってしまったのか」を患者様とともに考え、治療後のよい状態を常に保つことができるよう

な手術を行います。眼科治療を通じて国民の皆様の全身的な健康に寄与することを目標に努力してまいります。

当院では、「何が原因で悪くなってしまったのか」を患者様とともに考え、治療後のよい状態を常に保つことができるような手術を行います。眼科治療を通じて国民の皆様の全身的な健康に寄与することを目標に努力してまいります。

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