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  • 高周波メスで傷跡がきれい

スタッフブログ

2015年10月15日 木曜日

先天性眼瞼下垂症に対する吊り上げ手術(筋膜移植)について

実は、当院は、開業医では珍しく吊り上げ術を日帰り手術で行っております。

吊り上げ術というのは、通常の眼瞼挙筋前転法などでは上がらないような先天性眼瞼下垂症において適応されます。
つまり、眼瞼挙筋機能が無い、または、極端に少ない場合に、眼瞼挙筋の代わりに、オデコ(前頭筋)の筋肉で代用する方法です。

吊り上げ術は、別名、筋膜移植術と言いますが、国際医療福祉大学三田病院の形成外科教授の酒井 成身先生が非常に得意とされており、国内有数の症例数を手掛けておられます。
酒井先生は、乳癌の手術後の乳房再建術では、非常に有名な先生でおられますが、眼瞼手術でも沢山の論文を書かれたり、また、多数の手術を行っておられます。私の恩師の故 二木 裕 先生の長年のご友人という御縁もあり、酒井先生の手術を何度も見学させて頂いております。

酒井先生は、人工素材のGORETEXよりも、患者本人の太ももの筋肉から採取した筋膜を使った手術を推奨されております。確かに、筋膜移植を使った方が拒絶反応を起こさないという意味では優れているのですが、手術手技が悪いと、移植された筋膜が拘縮(こうしゅく)し、瞼が引きつってしまうこと、加えて、太ももに傷が残ってしますことが問題だと私は考えております。
私自身、他院で筋膜移植を行い、その後、拘縮し、瞼が引きつってしまった症例を多数経験しておりますが、酒井先生自身は、手術が上手なのかもしれませんが、ご自身では拘縮した経験はないと仰られておりました。

それでは、GORETEXを使った吊り上げ術だと、先ず、拒絶反応を起こしにくい素材だということとに加え、太ももに傷が残らないこと、さらには、拘縮することが絶対にないということから、当院ではGORETEXによる吊り上げ術を行っております。
筋膜移植の場合、全身麻酔が必要な手術でもあるので、個人開業医では対応が難しく、また、全身麻酔では術中に調整するのが難しいので、低矯正、過矯正となりえるからです。
また、入院が必要となるため、入院費も馬鹿にならず、時間的な制約が強くなります。

ここで、当院の実際の症例について、ご説明を致します。
この方は、中国の方です。中国で二度眼瞼下垂症手術を受けられましたが、
納得のいく結果が出なかったということで、わざわざ、当院を選んで来院くださいました。
当院でも、眼瞼挙筋前転法での手術を検討しましたが、眼瞼挙筋機能が弱いことを考え、
また、中国に帰国することなどを考え、日帰りでの吊り上げ術をご提案しました。




そして、術後の写真がこちらになります。



まだ、抜糸直後・・・つまり、1週間後ですが、創部の内出血や腫れも少なく、
満足のいく結果だと思います。術前と比べ、眉の位置も下がっております。
さらに、時間が経ち、傷が落ち着けば、さらに、自然な結果になります。
(当院の症例写真は、基本的に、まだ、腫れが残っている1週間後、もしくは、1か月後
を術後の写真として掲示します。それは、過剰に、美化した写真は、手術の結果を誤解される
ことを危惧してのことです。)

さて、吊り上げ術は、眉を挙げる力を使って、瞼を上がるようにする手術ですので、
意識的に、眉を挙げると、もっと挙げることはできますが、自然の状態で、
左右差がなく、吊り上げ術の結果としては、良い結果だと思います。

今後は、時々、日本に来日されるということなので、時々、経過を見ることとなりますが、
中国では、このような手術を行うことは出来ない・・・と言われ、大変喜んで頂いたのが
印象的な患者さんでした。


投稿者 高田眼科 | 記事URL

2015年10月 2日 金曜日

眼瞼下垂症(修正手術のコツ:埋没糸)

眼瞼下垂症手術を専門として、数々の手術を手掛けてきました。
外科医のバックボーンは、症例数、つまり、手術件数であり、それは、
全ての外科医の共通認識だと思います。
正確に数えたことがありませんが、私は、軽く3000件以上の眼瞼下垂症手術を手掛けてきました。

師である 故 二木 裕(にき ゆたか)先生のお言葉である「瞼は難しい!!」という言葉を胸に
一件、一件、全力で行っております。そのかいもあり、今では自信を持って、手術ができるレベルになったと思っております。しかしながら、他院の修正については、本当に難しいものがあり、尻込みをしてしまいうことも・・・・・。

今回は、先日、手術をさせて頂いた方の件について、お話を致したいと思います。
主治医を変える・・・そういう選択をされる場合、その理由として主治医への不信感が一番の原因です。
私も、全ての手術が修正手術をする必要のない結果を保証することはできませんが、その患者さんの場合、
とある眼瞼下垂症専門病院で、6度にわたり手術を受け、満足な結果が得られず、7度目の手術を当院で
行いたいということでご相談を受けました。
同施設で6度にわたる手術・・・・というお話を聞き、最初、その手術を手掛けられたドクターの精神力に驚きました。
正直、私自身、同じ方に6度も手術を行ったことはありませんし、たった一回目の修正手術でさえ、
初回手術に比べると、遥かに緊張します。それは、結果を求められる患者さんからの期待が大きくなるからです。それを7度行おうとすること自体が、驚愕に値します。

また、修正手術は、初回手術に加えて、ダウンタイムが長くかかることが多いので、患者さんへの負担が強いと言えます。それは、回数を重ねれば重ねるほど、長くなりえます。
できるだけ、修正しなくて済むように、初回手術に対して、こだわりを持って手術を行うことが重要となります。

さて、話は、戻りますが、修正手術において、ポイントとなるのは、いかに、前回の手術の影響を取り除き、前回の手術の状態に戻すか!!ということになります。

一つは、瘢痕化組織の除去・・・・そして、挙筋腱膜を縫合している埋没糸を取り除くこと。そのことにつきます。
瘢痕化した組織は、筋肉も、脂肪も、そして、腱膜も、隔膜も・・・すべて、見分けが付かなくなります。
修正手術を行えば、行うほど・・・難しくなります。
私が、CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)を使った手術を嫌うのは、術後の組織の瘢痕化が著しいので、修正手術の難度が上がってしまうからです。どんな手術でも、かならず、再手術のリスクは伴います。
再手術がやり易いように、考えておくことは大事ではないでしょうか??
術後の瘢痕化が少なく、また、手術を正確に行えると考えるからこそ、私は高周波メスを選ぶのです。

また、挙筋腱膜を固定している埋没糸を私自身は必ず外すことにしております。
しかしながら、ドクターによっては、埋没糸を外さず、どんどん、埋没糸を足していくケースがあります。
今回のご相談のケースこそ、まさに、それだったのです。

ここで、術中の写真をご提示します。




ここで、ポイントなのは、再手術なのに、出血のない・・・きれいな術野ではなく・・・
点々とある青い塊です。これは、全て、埋没糸なのです。この方は、20個ぐらいの糸が残されておりました。結局、キチンと全ての糸を外さず、どんどん糸を加えておくような修正手術だったのではないかと考えます。
この方は、手術を受けるたびに、瞼が突っ張ってきて、目が開きづらくなったと訴えられておりました。
ようするに、度重なる修正手術の度に、埋没糸を無数に闇雲に縫合されたので、そのせいで、目が突っ張り、目を開くどころか・・・調子悪くなってしまったと考えられるのです。

そこで、今回の修正手術では、全ての糸を外し、三か所だけ、腱膜を縫合し、手術を終了しました。
結果的には、術前よりも、目はしっかり開き、突っ張りがなくなりました。

しかしながら、二重の線については、まだ、自分としては納得のいく結果ではありません。
実は、前医で、限界まで皮膚の切除行われており、重瞼ラインが広くなっており、この部分の修正は
行えなかったのです。ある程度の年月が経ち、何重にも切られた切開線が落ち着き、皮膚も硬さも取れ、
そして、皮膚の余剰が出たころで、再度、重瞼ラインの修正を行っていきたいと思っております。

高田眼科

投稿者 高田眼科 | 記事URL

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2016/12/29

年末年始の診療について
当院は、12月30日の17時にて、診療を終了し、
年明け、1月5日((木)より通常通り診療を開始したします。

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