2015.02.18更新

以前にも、眼瞼下垂症を引き起こす疾患として、眼瞼痙攣をお話をさせて頂いたと思います。

眼瞼痙攣は脳に何らかの原因により不具合が起こり、誤った過剰な信号が瞼の筋肉(眼輪筋等)に送られてしまい、瞼の筋肉が過緊張となり、眼が開かなくなる、瞬目(まばたき)が出来なくなる疾患です。

当院でも、多数の患者様が眼瞼下垂症ではなく、眼瞼痙攣として診断し、治療を行っているのが現状です。
当院で初めて、眼瞼痙攣と診断された場合、ドライアイと診断され、ドライアイの長期間点眼加療を行われていたり、あるいは、眼瞼下垂症と診断され、手術を受けてしまっているような場合もあります。
また、状況を複雑にしているのが、眼瞼下垂症と眼瞼痙攣が合併しているようなケース、つまり、
眼瞼下垂症でもあり、眼瞼痙攣でもあるようなケースもあり、難しくしております。

私自身、どんなに安全な手術だとしても手術は最終手段であり、眼瞼下垂症は手術治療でしか治らないと考えていますので、
眼瞼痙攣を疑った場合には、眼瞼痙攣の第一選択であるBOTOX治療を行うこととなります。

つまり、BOTOX治療が奏効する場合は、眼瞼痙攣と判断し、眼瞼下垂症手術はせず、BOTOX治療の継続を勧めていきます。
そして、BOTOX治療が効かない場合には、眼瞼下垂症手術を行うこととしております。その際、ミューラー筋の障害が眼瞼痙攣を増悪させますので、特に、注意をして眼瞼下垂症手術を行うことが必要となります。その場合には、私が得意としている眼瞼挙筋前転法は、ミューラー筋を傷つけませんので、比較的安全だと考えます。

しかしながら、一部の精神科の内服薬、睡眠薬を長期間内服により、眼瞼痙攣を引き起こすことがあり、そういった方のBOTOX治療の効果が少ないのが、問題だと私は考えております。やはり、薬の副作用を薬で中和するような形となるので、BOTOXが効きにくいと考えております。
しかも、そういった内服薬は、他科(他院)で出されており、患者本人も、処方医も気付いていないことが多いのです。
そこで、眼瞼痙攣の改善を考え、内服薬の変更を検討するのですが、どうしても、患者本人と処方医の理解が得られず、また、変更して頂いたとしても、内服薬の離脱による症状の悪化をきたし、内服を戻さざる得ないケースがあり、それでは八方塞となります。
結局は、根気よく、患者本人、そして、処方医の先生とお話をし、説得をし内服を変更していくことが解決策でありますが、それが、また、非常に難しい・・・・・。

高田眼科


投稿者: 高田眼科

2015.02.18更新



今回は、前回の保険請求についての補足説明を致したいと思います。

手術給付金は、加入された保険の約款に従って、手術ごとに決められた金額が支払われます。
前回の内容では、入院手術の方が手術給付に加え、入院給付を受けられるということでした。
全体的な費用が安くなるとは一概には言えません。というのは、、入院には何かとお金がかかるので、最終的に費用が高くなる場合もあります。

加えて、実は、右眼と左眼は別々の部位として扱われるので、異なる日に手術していれば、それぞれの手術に対して給付金を受けられます。
逆に、同日に両眼同時手術を行った場合は、まとめて一度の手術ということになり、一回分の手術給付になります。
さらに、不幸ながら修正手術になった場合でも、手術給付を受けることができます。

当院での眼瞼下垂症手術は、両眼同時手術と、1週間の間隔で左右を分けて手術をするという選択が出来ます。

したがって、左右を分けて、別々の日に手術を行った場合のメリットとして、
①手術給付が2回分受けられる。
②眼帯で隠すことができるので、社会生活の制限が少なく出来る。
ということが挙げられます。
デメリットとしては、どうしても受診回数が多くなってしまうことが考えられます。
遠方の方にとっては、時間と交通費が余分にかかることとなります。
また、術者から見れば、左右差を合わせることには高度なテクニックが必要となり、また、消耗品が2倍かかるデメリットもあり、通常のドクターは、同時手術を好みます。

高田眼科の眼瞼下垂症手術は、非常に拘っておりますので、いろいろな患者様のご希望や背景に合わせて、様々な対応ができるように工夫をしております。

高田眼科

投稿者: 高田眼科

2015.02.15更新



今回は、眼瞼下垂症手術の費用のお話をしたいと思います。
眼瞼下垂症手術を出来るだけ、安く受けたいとお考えの場合、加入されている保険を活用されることが大事だと思います。

高田眼科での眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法:K219-1)は、原則、保険診療に則り、手術を行っておりますので、医療保険に加入されている場合には、保険会社に手術給付の請求が出来ます。


医療保険に加入されてなくても、生命保険に加入されている場合では、大多数の方が医療特約を付けておられると思いますので、ご利用が可能な場合が多いので注意が必要です。

ここで、注意しなければならないのが、当院での手術は、日帰り外来手術であり、日帰り入院手術ではございません。(逆に、提携先の浜松労災病院での眼瞼下垂症手術は、入院手術となります。)

日帰り入院手術も含め、入院手術かどうかは、会計時に医療機関が発行する明細書に「入院基本料」が算定されているかどうかで保険会社は判断します。医療機関が
「入院基本料」を算定するには、入院施設が必要なので、入院施設のない高田眼科での手術は、全て日帰り外来手術となり、提携先の浜松労災病院での眼瞼下垂症手術は、入院が前提となりますので、全て入院手術となります。

普通、日帰り外来手術でも入院手術でも手術給付金は支払われますが、一部の保険会社(かんぽ生命)では、入院しないと給付を受けることができないことがありますので、注意が必要です。

これらの細かい取り決めは、約款というもので定められており、この約款は、保険会社により、細かく異なっておりますが、給付を受けることができれば、随分と手術費用の負担が減りますので、一度、ご確認をされると良いかと思います。

当院が、浜松労災病院での「入院手術」を始めた理由として、患者様に「入院手術」という付加サービスをご提供することで、結果、場合によっては、患者様の費用的な負担が減らせるメリットがあると考えたからです。

高田眼科


投稿者: 高田眼科

2015.01.11更新

今回は、前回のブログの続きで、特に、手術により、どのように眼瞼下垂症を治すのかを説明したいと思います。

前回、ご提示した眼瞼下垂症のケースの模式図。



これは、結局、眼瞼挙筋腱膜の緩みにより、眼瞼挙筋のストロークが十分、瞼板に伝わらないのがよく解ると思います。
当院で行っている眼瞼挙筋前転法は、この挙筋腱膜の緩みを取り除くことで、治すわけです。
簡単に言えば、腱膜の緩みを折り返して、瞼板に縫い合わせるわけです。


   


前転後は、このような構造になります。



こうすると、眼瞼挙筋腱膜の緩みがなくなり、きちんと瞼が挙がり易くなります。
アニメーションで、ご提示すると・・・・・



これが仕上がりとなります。
前転法は、眼瞼下垂症手術の基本です。
加えて、ミューラー筋も傷付けません。
最大のメリットは、術後の修正が行いやすいことだと考えます。
(縫合糸を外せば、腱膜を緩めることが出来るからです。)

高田眼科


投稿者: 高田眼科

2015.01.08更新

新年、明けましておめでとうございます。
今年最初のブログの更新ですが、
今回から、少し、眼瞼下垂症の基本について、説明させて頂きたいと思います。

先ず、眼瞼下垂症とは・・・・?? 

この質問の答えは、単純で・・・「何らかの原因により瞼が上がらなくなることです。」
それで片付けてしまうと、身も蓋もありませんが、少し掘り下げて説明していきたいと思います。

先ず、手術で直せる眼瞼下垂症と 手術で治せない眼瞼下垂症があります。
手術で直せない眼瞼下垂症とは、神経の障害によるもの(重症筋無力症、動眼神経麻痺)、
筋肉の変性によるもの(筋強直性ジストロフィー、ミトコンドリアミオパチー)などは、
眼瞼下垂症手術では、残念ながら治せません。

手術で直せる眼瞼下垂症の代表的なものは、腱膜性眼瞼下垂と呼ばれるものです。
原因としては、コンタクトレンズの長期使用、加齢性の変化により、眼瞼挙筋腱膜が損傷されることです。

ここに、二つの動画をご提示いたします。

(無断転載禁止)

これは、正常な人の瞼の動きです。この動画は、非常に価値のある動画です。(無断転載禁止)
瞼板(軟骨):緑 を 腱膜:青 を介して、眼瞼挙筋:点線の赤 が引っ張っているのが判ると思います。
これが、腱膜の損傷により、瞼が上がらなくなるのが、眼瞼下垂症となります。
その動画がこちらとなります。

(無断転載禁止)

腱膜が伸びてしまっているので、眼瞼挙筋が正常でも、その力が瞼板に伝わらないのよくわかると思います。
コンタクトレンズの長期の使用や加齢により、腱膜に損傷が起こると、このパターンとなります。

少し長くなってしまいましたので、続きは、次回に・・・・。

高田眼科

投稿者: 高田眼科

2014.12.29更新

先ほど、無事に最後の眼瞼下垂症手術を終えました。
今年は、前年と比べ、手術件数が飛躍的に増えました。
先ほど簡単に集計しましたが、561件の下垂症手術、14件の内反症手術を手掛けておりました。
去年から、2年間で1000件の眼瞼下垂症手術を行った計算となります。
多分、自分以上の件数をこなしている施設は、なかなか無いレベルだと思います。

以前にも、私自身、眼瞼下垂症は、緊急を要する疾患ではないので、
美容外科のように、勧誘し説得して、手術を持ち込むようなことはあってはならないと考えております。
普段でも、他の疾患で受診されている患者様の中にも、眼瞼下垂症の方がいらっしゃいますが、
よっぽどのケースではない限り、こちらから、強く手術を勧めることは致しておりません。

そのなかで、毎年毎年、手術件数が増えている要因として、

①以前、当院で手術を受けられた患者様の結果をみて、自分も・・・と、希望される方が増えました。
 特に、夫婦で・・・親子で・・・と手術をして頂くようなケースも多くあります。
 手術を終えた患者様は、いい意味でも、悪い意味でも、「看板」です。

②周辺の先生から、眼瞼下垂症なら、高田先生に・・・・とご紹介を頂けるようになったこと。
 同業者からの高いご評価は、私としては大変嬉しく思います。

③今年の患者様の特徴としては、以前よりも増して、他院の術後のやり直しを多く手掛けるようになりました。
  通常は、他院の修正は、非常にやりづらく、難易度が高い手術ですが、
  ご相談されているご本人は、必死であり、わらをもつかむ思いで、当院を受診してくださっておりますので、
  私自身、その難しいことにチャレンジをし、そのご期待に沿えるようになったと思います。

④手術の手技を磨きに、磨きをかけ、最新の道具を揃え、効率化することで、手術時間が大幅に短くなりました。
 時間的にも、精神的にも、体力的にも、私自身、多くの手術をこなすことが可能となりました。

私の師匠 二木 裕 先生は、「眼瞼下垂症は、難しい。」と常々、おっしゃられてたように、
自分の手技が完成したと思ってみても、課題が見つけていく。
さらなる至高の眼瞼下垂症手術を目指して、来年も研鑽を積んでいきたいと思います。

たどり来て、

未だ山麓。  - 将棋棋士 升田幸三 -

投稿者: 高田眼科

2014.12.25更新

こだわり中華の料理人である友人と、技術について話をすることがあります。
その友人は、自分の料理は、伝統を伝承として捉えるのではなく、本当の伝統を作っていきたいと言ってます。
伝承とは、教えのままに技術を継承することであり、伝統とは、革新を絶え間なく続けることですが、
私も、職種こそ異なりますが、お互い、自分の技術を磨くことに余念のないので、通ずるものがあります。

当院は、常に、進化を重ねつづけることをテーマとして、日々診察に取り組んでおります。
当然、師匠の二木 裕 先生の教えに従って、手術を行っておりますが、そこに自分なりのアレンジや日々の経験に基づいた改善を尽くしております。

特に、医療は、機器の進化が著しいですので、新しい器械が登場すれば、それを導入していくことが重要です。
例えば、当院の眼瞼下垂症の要は、高周波メスの使用にあります。
開院当時は、サージトロンEMC という機械を使用しておりました。

  
そうして、一昨年にサージトロンdual EMCが発売されましたので、導入しました。
以前のサージトロンよりも、切れ味もよく、止血効果も高く、傷跡も非常に綺麗なりましたので、
当院では、dual EMCをメインの機械にし、バックアップとして、サージトロンを常備しておりました。

この度、さらに、新しいサージトロンPellevé S5 が発売されましたので、新しい高周波メスとして採用いたしました。
(今後は、dual EMCをバックアップとしておき、突然のトラブルに備えることといたします。)



高周波メスは、普通の電気メスやCO2レーザーとは違い、電波で組織を凝固、切断する装置です。
最新機種は、電波をより細かく制御することで、切れ味の向上、止血効果の向上、そして、組織に対する負担を減らすことが
できるようになりました。



最新の機械を導入することで、より高度な眼瞼下垂症手術が実現できるのであれば、
迷うことなく、導入するのは当然です。
より最良の眼瞼下垂症手術を目指して、研鑽を積んで生きたいと思います。

高田眼科

投稿者: 高田眼科

2014.12.18更新

最近、CSのディスカバリーチャンネルの番組に「クラッシックカー・ディーラーズ」という番組があり、
毎週、楽しみにして観ております。その番組では、古い車を仕入れてきて、そして、綺麗に治し、高く転売するという番組なのですが、一部の車好き、バイク好きには堪らない番組であります。

医師にならなかったら、自動車屋さんになってただろう自分ですから、自分でも、やってみようと思うようになりました。
ちょうど、その頃、知人から安く原付バイクを譲って頂けたという偶然もありましたが・・・・・



作業開始時は、こんな感じです。20年も経っている中古のバイクですから、至る所が錆びており、劣化が激しいです。
外装を外しておりますが、あのHONDAのカブのおなじエンジンを積んだ  モンキーRというバイクです。
自分の基本は、業者に任せず、できるだけ、Do IT YOURSELF で頑張ることに。

臨床における手術もそうなのですが、先ずは、ばらす事なのです。



当然、元の構造を忘れないためにも写真を撮りつつ、ここまでに。錆びている部品は、まとめて塗装屋さんに。

続いて、エンジン。これは、元のエンジンが壊れてしまっていたので、新しいエンジンを載せかえることにしましたが、
普通に買って付けたのでは面白くないので、わざと品質に劣る中国製のカブのエンジンを手に入れて、整備することにしました。



これが、その新品のエンジンです。値段は3万円ほどでした。
しかし、このHONDAのカブのエンジンは、今、中国で作られたりしておりますが、日本製と違い、非常に壊れやすいので、
通常使用するには、新品なのに整備が必要なのです(笑)



新品なのに、バラバラにいたしました。
多分、日本でも、こんなことをやっている眼科医は、自分だけではないかと思ってます(笑)

ここで、一旦、まとめです。眼瞼下垂症手術も、実は、バラバラに分けていくことが最初の一歩なのです。
私の場合、上皮、眼輪筋、眼窩隔膜、脂肪、瞼板、ミューラー筋などを綺麗に部分部分に分けて操作しております。
綺麗に分解すること、手術においても、整備作業においても、基本は同じと思っております。
そのためには、内部構造について、精通すること・・・それが本当に基本だと考えております。
(つづく)

投稿者: 高田眼科

2014.12.18更新

早くも、今年もあとわずかとなりました。

当院の年末年始の診療についてですが、

12月29日(月):平常通り
12月30日(火):~17:00 まで
12月31日(水):休診
01月01日(木):休診
01月02日(金):休診
01月03日(土):平常どおり
01月04日(日):~17:00

となっております。
何卒、よろしくお願い致します。

投稿者: 高田眼科

2014.12.01更新

本日(12月1日)をもって、
このたび6周年を迎えることが出来ました。
このように、恙無く、日常診療を行うことができているのは、
多くの方々のおかげであると心から感謝申し上げます。

特に、眼瞼下垂症手術にいたっては、年間500件を超える手術実績を得られるほどになりました。

これからも最新の医療、最良のサービスを提供出来るよう日々精進、努力し、
また地域の皆様に愛され続ける眼科診療所を目指していきたいと思います。

今後とも、引き続きよろしくお願い申し上げます。

高田眼科

投稿者: 高田眼科

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な手術を行います。眼科治療を通じて国民の皆様の全身的な健康に寄与することを目標に努力してまいります。

当院では、「何が原因で悪くなってしまったのか」を患者様とともに考え、治療後のよい状態を常に保つことができるような手術を行います。眼科治療を通じて国民の皆様の全身的な健康に寄与することを目標に努力してまいります。

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