2020.02.13更新

多くの眼瞼下垂症手術を行っていると、術後、腫れが強い方と弱い方と様々です。

言い換えると、ダウンタイムが長引く方と、短い方と別れます。

どんな人でも、「普通の生活を行って支障がなくなるまでの期間」、つまり「ダウンタイム」と呼ばれる時期が少ない方が嬉しいかと思います。

今回は、このダウンタイムを短くするために、手術を受けられた方がすべきこと、逆に、すべきではないことを説明していきたいと思います。

以下のアドバイスに従っていただければ、手術後の社会復帰が早くなり、患者さん本人も、その家族も、そして、術者もハッピーになると思います。

 

まず、術後当日〜3日は、出来るだけ血圧を上げない(血流を良くしない)というイメージで、安静にしておいてください。

血圧が上がれば血流が良くなり、そして、傷口からの出血が酷くなり、最悪は、止まらなくなり、翌日、傷口を再度開いて、止血操作が必要になってしまうこともあります。

また、腫れというのは、炎症反応による浮腫です。この炎症反応は、言い換えれば化学反応です。化学反応は基本的に温めると反応が進み、冷やすと反応は緩やかになります。

つまり、手術後で一番大事なことは、いかに傷口を冷やすか?です。しっかり、冷やすことで、炎症反応は少なくなり、結果として腫れません。それも、術後早期に冷やしていただくことが肝要です。

当院は、県外の方を日帰りで手術することが多いのですが、できれば、手術当日は、市内のホテルをとっていただき、冷やしていただくことを推奨しております。諺(ことわざ)に、『鉄は熱いうちに打て』という言葉がありますが、『傷口は腫れる前に冷やせ』です。

いったん、腫れてしまってから冷やしても意味がないのです。

冷やすにあたっては、当院では、メオアイスというアイスマスクを使っていただいております。

メオアイス画像

 

このメオアイスを使うことで、効率的に冷やすことが出来ますので、メオアイスを採用してから、格段にダウンタイムが短くなったことは今でも覚えてます。(尚、高田院長は、このメオアイスの開発にあたってのアドバイザーでした。)

もし、メオアイスがない場合には、保冷剤をガーゼで包んで、優しく傷口の上から当てて、冷やして頂くと効果的だと思いますが、「熱さまシート」や「冷えピタ」などの冷却ゲルシートは実際の冷却効果はなく意味がないので、お気をつけください。

 

次に、術後4日目〜抜糸(14日目)までは、当院の場合、トラネキサム酸という内服を処方しております。これは、傷の赤みを抑え、ケロイドになることを

抑える目的で処方しておりますので、これをしっかり飲むことが大事となります。処方されていない場合には、主治医の先生に処方していただくようにお願いすると良いでしょう。

あとは、ステロイド軟膏の塗布も術後2日目から抜糸後2日目(術後16日目)まで、しっかり傷口に塗っていただくこと。

最近では、怪我の治療として、傷口を軟膏でベタベタにした状態でサランラップで巻いて、創傷治癒を早める治療法(サランラップ療法)というものがありますが、眼瞼の場合には、そういうことが出来ない代わりに、軟膏でベタベタさせた状態、湿潤になった状態にし、傷口を乾かさないようにすることで、傷口の治癒を助けることが大事です。しかしながら、軟膏は、目の中に入っても大丈夫なのですが、軟膏の油分で視界がボヤけてしまうことがネックになりますが、我慢して塗って頂くことが大事になります。

 

術後当日〜術後3ヶ月目まで、眼瞼下垂症は美容的な要素が強い手術ですので、この手術を受けられる患者様のキャラクターとして、傷口を鏡を見ながら、触ったり、引っ張ったりすることです。

化学反応

炎症反応は、化学反応と先ほど述べましたが、化学反応を亢進させる要素として、混ぜること、つまり、傷口を揉んだりすると、炎症物質が混ざり、より炎症反応が強くなります。したがって、出来るだけ触らずに、そっとしておくことが大事になります。傷口の炎症反応が長引くと、ケロイド(瘢痕)の状態になり、二重ラインが崩れたり、余計に美的要素が台無しになってしまいます。

 

残念なことに、一旦、ケロイド状態になってしまうと、対応方法としては、ステロイド注射と行うか、手術でケロイド組織を切除しかなくなり、非常に治療が困難を極めます。この状態になると、術者も患者本人も不幸なので、最大限、傷口を触らないことに注力してください。

最後に、眼瞼下垂症の術後の仕上がりを左右する要素として、8割程度は術者の手術内容によるもので、意外にも、2割程度は、術後の管理によるものです。

術後の管理が悪ければ、せっかくの良い内容の手術も、結果として台無しになってしまうわけです。

 

当院では、非常に多くの眼瞼下垂症手術を手がけてきましたが、患者様のキャラクターにより、手術結果が変わることを経験します。それは、神経質過ぎてもいけませんし、雑過ぎてもいけません。推奨される術後の管理をキッチリ行えるタイプの方が一番結果が良いのです。

例えば、神経質すぎる方は、仕上がりにこだわりを持ち過ぎて、術後、ことあることに手鏡を持って、傷を眺め、押さえてみたり、引っ張ってみたりと繰り返し、せっかくの手術が崩れさせ台無しにされてしまうパターンもあります。

雑な方は、論外だと思いますが、軟膏を塗らない、傷口をすぐに濡らしてみたり、傷口の上を化粧してみたり、コンタクトを許可を得ずに使用してみたり・・・枚挙に遑がありません。

大事なことは、傷口に悪そうなことは絶対に行わない。気になることは、主治医に問い合わせて、確認されると良いと思います。

術後の管理を大事にしてる外科医ほど、術後の診察を頻繁に行っていると言えます。やりっぱなしにせず、しっかりと術後の管理を行うことは、眼瞼下垂症手術に限らず、どんな手術でも術後管理は、非常に大事なことです。

 

当院では、県外の日帰り手術などで物理的に難しい場合をのぞいて、

手術翌日、手術1週間後、手術2週間後(抜糸)、手術1ヶ月後、手術2ヶ月後、手術3ヶ月後と細かく診察を行うこととしております。

手術の経過において、ご本人が感じられることは、日々変化していきます。そして、疑問も含め、要望も出てきます。そのことに対して、キチンとお答えしながら、術後の管理に

注力をすることが大事で、それらを含めて、最高の眼瞼下垂症手術だと考えております。

 

投稿者: 高田眼科

眼瞼下垂なら 高田眼科併設眼瞼下垂治療センターまで

当院では、「何が原因で悪くなってしまったのか」を患者様とともに考え、治療後のよい状態を常に保つことができるよう

な手術を行います。眼科治療を通じて国民の皆様の全身的な健康に寄与することを目標に努力してまいります。

当院では、「何が原因で悪くなってしまったのか」を患者様とともに考え、治療後のよい状態を常に保つことができるような手術を行います。眼科治療を通じて国民の皆様の全身的な健康に寄与することを目標に努力してまいります。

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