2016.03.19更新

2020.3.30 記事内容を修正・更新しました。


老人性眼瞼下垂って?


「老人性眼瞼下垂(ろうじんせいがんけんかすい)」は、「後天性(こうてんせい)眼瞼下垂」のなかではよくみられる眼瞼下垂症の病態の一つで、加齢と共に上まぶたの皮膚がたるんでしまい垂れ下がり、まぶたが開きにくくなり、上方の視野が制限されてしまう症状が出現します。

 

コンタクトレンズの装着や外傷が原因でない場合に該当しますが、その原因はやはりまぶたの機能と関係しています。

 


ほとんどの場合、まぶたを上げる際に大切な役割を担う「瞼板(けんばん)」につながる「挙筋腱膜(きょきんけんまく)」という薄くて堅い膜に何らかの障害が発生してゆるんでしまって起きることが多いです。

 

これは腱膜性眼瞼下垂と呼ばれますが、まぶたを上げる挙筋機能は失われておらず、眼球運動も特に問題がありません。

 

(腱膜性眼瞼下垂症については、こちらの眼瞼下垂症ブログ記事をご参照ください。)

 

老人性眼瞼下垂の場合、さらに加齢による経年変化でまぶたの皮膚がたるむ「眼瞼皮膚弛緩症(がんけんひふしかんしょう)」も、多くの方が併発しています。

 

症状には左右差が生じることがありますが、両方の目に現れる両側性がほとんどです。

 

また、尾毛下垂とも呼ばれますので、詳しくは、別の眼瞼下垂症ブログ記事にて説明させて頂いておりますので参照ください。


老人性眼瞼下垂になったら

額(おでこ)の筋肉を使ってまぶたを上げれば、視界の制限にも対処できる程度の軽傷の場合は特に治療の必要はありません。

 

ただ、額の筋肉を上げて目を大きく開こうとするとき、後頭部から頭の上を通って眉毛にまで至る後頭前頭筋(こうとうぜんとうきん)が収縮します。

 

こうした状況が持続し、緊張して凝ったようになると血流の悪化に結びついて、頭痛や肩こりの原因ともなります。こうしたメカニズムは(5)なぜ肩こりや頭痛になるの? をご参照ください。

 


一方で老人性眼瞼下垂が重症になるとまつ毛を内側に押し込んで、いわゆる「逆さまつ毛」になり眼球を傷つけるケースも生じます。もちろん、視野が制限されて生活に支障をきたす場合は治療が必要です。

 


老人性眼瞼下垂の治療は、まぶたに関わる筋肉への処置は行わず、たるんだ皮膚を切除することで視野が確保できます。

投稿者: 高田眼科

2016.03.19更新

※2020.3.11 記事内容の修正・更新を行いました。


 腱膜性眼瞼下垂って?


「腱膜性眼瞼下垂(けんまくせいがんけんかすい)」は、「後天性(こうてんせい)眼瞼下垂」のほとんどを占めており、腱膜性眼瞼下垂とその他を原因とする眼瞼下垂に大別できるほどです。


腱膜性眼瞼下垂の「腱膜」とは、まぶたを上げる際に大切な「眼瞼挙筋腱膜(きょきんけんまく)」を指すのですが、詳しくは、まぶたの開け閉めで説明しているので、こちらをご参照ください。


腱膜性眼瞼下垂の原因は、この挙筋腱膜とまぶたの骨格ともいえる軟骨組織である「瞼板(けんばん)」との付着部分が外れたり、挙筋腱膜が伸びたり薄くなったり、途中で切れたりすることにあります。

そのような状況になると、瞼板が自然に持ち上がらなくなり、まぶたが開きづらくなる症状が生じます。これが腱膜性眼瞼下垂です。 


腱膜性眼瞼下垂は、長期のコンタクトレンズの使用(特にハードコンタクトレンズ使用)、花粉症やアトピー性皮膚炎、アイメイクのし過ぎなどで、目をこすり過ぎることで発症するといわれています。

 

また、加齢による経年劣化も原因とされていますが、これは「老人性眼瞼下垂」と呼ばれ、[後天性眼瞼下垂]の症状「老人性眼瞼下垂」で説明しています。

 

以前は、加齢による腱膜性眼瞼下垂が多かったのですが、ライフスタイルの変化によって、上記を原因とする若い世代の腱膜性眼瞼下垂も増加傾向にあります。


腱膜性眼瞼下垂の進行

腱膜性眼瞼下垂の場合は、開きづらくなったまぶたを努力して開いている時期が「(予備の能力で機能を維持している)代償期」、そうした努力しても開けられなくなる時期が「(症状として現れる)非代償期」となります。 


この代償期では、まぶたを上げる「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」を補佐している「ミュラー筋」の力を貸りたりするのですが、それによりミュラー筋を司る交感神経の興奮を引き起こすことにより肩こりが発生しているという研究もあります。

 

また、単純に眉を引き上げることで、瞼の開きを補うために、おでこの筋肉(前頭筋)が緊張することにより、それに連なる首や肩の筋肉の緊張を引き起こすことで発生するという考え方もあります。

 

眼瞼下垂と肩こりの関係は、こちらで説明しておりますのでご参照ください。


そして、こうした代償期の状況が続くと、いつしかミュラー筋も伸びてしまい、 常にまぶたが垂れ下がる腱膜性眼瞼下垂の症状を呈します。

投稿者: 高田眼科

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当院では、「何が原因で悪くなってしまったのか」を患者様とともに考え、治療後のよい状態を常に保つことができるよう

な手術を行います。眼科治療を通じて国民の皆様の全身的な健康に寄与することを目標に努力してまいります。

当院では、「何が原因で悪くなってしまったのか」を患者様とともに考え、治療後のよい状態を常に保つことができるような手術を行います。眼科治療を通じて国民の皆様の全身的な健康に寄与することを目標に努力してまいります。

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