2016.07.19更新

2020.3.13 記事内容の修正・更新を行いました。


◼︎治療について


「眼瞼下垂(がんけんかすい)」の約90%を占めるといわれる「単純性眼瞼下垂」です。

 

単純に眼瞼下垂のみの症状で、それ以外の異常を伴いません。

 

単純性眼瞼下垂の手術方法については、〔眼瞼下垂]の手術「眼瞼挙筋腱膜前転術」〔眼瞼下垂]の手術「眼瞼挙筋短縮術」〔眼瞼下垂]の手術「前頭筋吊り上げ術」という眼瞼下垂の主な3つの手術方法を通してそれぞれブログ記事で、ご説明しています。



特にまぶたを上げるときに重要な役割を果たす上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)の発達障害などにより、生まれつき目を大きく開けることが困難な先天性眼瞼下垂となります。

 

個人的には、単純性の先天性眼瞼下垂症の場合は、解剖学的に上眼瞼挙筋の繊維化を認め、その結果、硬くて伸びにくくなっております。

 

また、眼瞼自体の結合組織 ファシアが発達しているため、手術においては、それらの処理が非常に大事だと考えております。

 

ファシアについては、高田院長の眼瞼下垂ブログ記事:眼瞼下垂症の新しい手術概念:ファシアリリース(剥離)法 をご覧になってください。

 

では、先天性の場合、いつ手術を行うのか?については、子どもにとっての手術の時期は慎重に考える必要があります。



ただ、その前に重要なステップとなるのが、眼瞼下垂の診断です。大人の眼瞼下垂では、"上まぶたの縁から黒目の中央部の距離"などの測定によって診断をいたしますが、子どもの場合は、静止していることが困難なために正確な眼瞼下垂 の診断を下すことが困難なこともあります。

 

その際には、写真を使って判断すると良いように思います。

 

今では、スマートフォン等で、子供の写真や動画を撮ることは容易となっており、診断の大事な手がかりとなります。

 

診察の前に準備しておくと診断の助けとなります。

 

判断の要素としては、まぶたの左右対称かどうか、眉毛やアゴの位置などから判断を行うことになりますが、症状によっては手術の必要がないこともあります。

 

また、斜視で片目を閉じる癖がついているために眼瞼下垂と間違われる場合などもあるため、診断は慎重に行ってもらうことが大切です。

 

さらに、「先天性動眼神経麻痺(せんてんせいどうがんしんけいまひ)」など、ほかの眼瞼下垂症との区別も必要になります。


◼︎手術について

単純性眼瞼下垂の具体的な治療方法は、ブログ記事:[先天性眼瞼下垂]の症状「単純性眼瞼下垂」でもご説明しています。

 

当院では、ファシアリリース(剥離)法を行うことで、前頭筋吊り上げ術(筋膜移植)に頼らない手術を行っております。

 


手術の時期は、できる限り早期に行う立場から思春期前まで待つという考え方まで多様ですが、高田眼科では思春期まで待ってから行うようにしております。

 

単純性の先天性眼瞼下垂症の場合、下を向いている際は目が開いており、通常はアゴを上げて見ているため、視機能は正常に発達しているという観点からです。

 

アゴや眉毛を上げて物を見る行為は、正常な視機能の発達にもつながります。

 

視力が健全かどうかを注意しながら成長を見守流ことが必要となりますので、思春期まで手術をしないにしても、定期的な眼科検診を行う必要性があります。

 

思春期(概ね、小学校高学年ぐらい)になれば、手術に関する説明をある程度、理解することができるという背景もあります。

 


幼児の眼瞼下垂症手術では、全身麻酔で手術することが多いため、不安に思われる方もいらっしゃるかと思います。

 

大人の場合には、手術する部位のみの痛みをとる局部麻酔だけで十分なのですが、子供の場合には、手術中に受ける恐怖心などを考えると全身麻酔が必要となるケースとなります。

 

しかしながら、幼児といえども、全身麻酔下での眼瞼下垂症手術は、お勧め出来ない要素があります。

 

それは、全身麻酔下では、眼瞼下垂症で大事なデザインの確認が出来ないからです。

 

結果として、幼児の眼瞼下垂症は、出来るだけ、局所麻酔が可能となる思春期ぐらいまで待つのが良いように思います。

 

加えて、全身麻酔の場合、麻酔を専門に行う医師(麻酔科医)の関与が必要となり、その場合には、麻酔科医の在籍している規模の大きい医療施設での手術に限られます。

投稿者: 高田眼科

眼瞼下垂なら 高田眼科併設眼瞼下垂治療センターまで

当院では、「何が原因で悪くなってしまったのか」を患者様とともに考え、治療後のよい状態を常に保つことができるよう

な手術を行います。眼科治療を通じて国民の皆様の全身的な健康に寄与することを目標に努力してまいります。

当院では、「何が原因で悪くなってしまったのか」を患者様とともに考え、治療後のよい状態を常に保つことができるような手術を行います。眼科治療を通じて国民の皆様の全身的な健康に寄与することを目標に努力してまいります。

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